プリンタの設定がプリンタ設定ツールを使用して保存されると、 このアプリケーションは自身の設定ファイルを作成し、それが/etc/cups ディレクトリ(又はlpdを読み込む/etc/printcapファイル)の 中でファイルを作成する為に使用されます。プリンタ設定ツールファイルを 保存したり、復元したりするのにコマンドラインオプションを使用することが出来ます。もし /etc/cupsディレクトリ又は、/etc/printcapファイルが 同じ場所で保存と復元がされる場合、プリンタデーモンが再起動する度にそれが特別な プリンタ設定ツールの設定ファイルから新規の/etc/printcap ファイルを生成する為、プリンタ設定は復元されません。システムの設定ファイルのバックアップを作成する時は、 次の方法で、プリンタ設定ファイルを保存します。システムがLPRngを使用していて/etc/printcap.local ファイル内にカスタム設定が追加されている場合は、これもバックアップシステムの1部として保存されるべきです。
プリンタ設定を保存するには、rootとして以下のコマンドを入力します:
/usr/sbin/redhat-config-printer-tui --Xexport > settings.xml |
これで、設定がsettings.xmlファイルに保存されます。
このファイルが保存されると、プリンタ設定の復元に使用できます。これは、プリンタ設定が 削除された場合、Red Hat Linuxが再インストールされた場合、又は同じプリンタ設定が複数のシステムに 必要な場合などに役に立ちます。このファイルは再インストールの前に別のシステムに保存しておく 必要があります。設定を復元するにはrootとして次のコマンドを入力します:
/usr/sbin/redhat-config-printer-tui --Ximport < settings.xml |
既に設定ファイルを所持しており(システム上で1つ又は複数のプリンタを設定している状態)で 別の設定ファイルをインポート使用とした場合、その既存の設定ファイルは上書きされてしまいます。 既存の設定を維持して、保存ファイル内に設定を追加する場合は、双方のファイルを 次のコマンドで(rootで)マージ(融合)することが出来ます:
/usr/sbin/redhat-config-printer-tui --Ximport --merge < settings.xml |
プリンタの一覧はここで、システム上で設定したプリンタと更に保存された設定ファイルから インポートしたプリンタで構成されています。インポートした設定ファイルが、システム上の 既存の印刷キューと同じ名前の印刷キューを持つ場合、インポートファイルの印刷キューが 既存のプリンタを上書きします。
設定ファイルをインポートした後には(mergeコマンドの使用に関係なく)、 プリンタデーモンを再起動する必要があります。CUPSを使用している場合、次のコマンドを 発行します:
/sbin/service cups restart |
LPRngを使用している場合は、次のコマンドを発行します:
/sbin/service lpd restart |