ワークステーション、サーバー、ラップトップクラスのインストールを実行している場合は、以下を飛ばしてthe section called パッケージグループの選択に進んでください。
ネットワークパスワードを設定しない場合は、以下を飛ばしてもかまいません。ネットワークパスワードを設定する必要があるかどうかわからない場合は、システム管理者にお問い合わせください。
NIS認証を設定している場合を除いて、MD5パスワードとシャドウパスワードだけが選択されます(Figure 4-14を参照)。マシンのセキュリティをできる限り確保するために、両方のパスワードを使用することをお勧めします。
NISオプションを設定する場合は、NISネットワークに接続しなければなりません。NISネットワークに接続しているかどうかわからない場合は、システム管理者にお問い合わせください。
MD5パスワードを有効にする — パスワードの長さを、標準の8文字以下ではなく、もっと長くすることができます(最大256文字)。
シャドウパスワードを有効にする — パスワードを安全に管理することができます。パスワードは、/etc/shadowに格納されます。root以外のユーザーは読み取ることができません。
NISを有効にする — 同一のNIS(Network Information Service)ドメインに属する複数のコンピュータが、共通のパスワードとグループファイルを共有するしくみです。2つのオプションがあります。
NISドメイン — コンピュータが属するドメインまたはコンピュータグループを指定します。
ブロードキャストを使用してNISサーバを検索する — LANにメッセージをブロードキャストして、利用可能なNISサーバーを探します。
NISサーバ — コンピュータが使用する特定のNISサーバーを指定することができます。LANにメッセージをブロードキャストしてホストサーバーを探す必要がありません。
LDAPを有効にする — 一部またはすべての認証にLDAPを使用するよう指定します。LDAPは組織内の特定タイプの情報を整理統合するものです。たとえば、組織内のユーザーの各種リストをすべてまとめて、1つのLDAPディレクトリにすることができます。LDAPの詳細については、オフィシャル Red Hat Linux リファレンスガイドのLightweight Directory Access Protocol (LDAP)を参照してください。次のオプションから選択することができます。
LDAPサーバ — LDAPプロトコルを実行している指定サーバーに(IPアドレスを提供することで)アクセスできるようにします。
LDAPベースDN — 識別名(DN: Distinguished Name)でユーザー情報を検索することができます。
TLSルックアップを使用する — TLSはTransport Layer Securityの略。認証前に、暗号化したユーザー名とパスワードを、LDAPを使ってLDAPサーバーに送ることができます。
Kerberosを有効にする — Kerberosは、ネットワーク認証サービスを提供するためのセキュリティ性の高いシステムです。Kerberosの詳細については、オフィシャル Red Hat Linux リファレンスガイドのRed Hat LinuxでのKerberosの使用を参照してください。ここでは、3つのオプションから選択することができます。
レルム — 1つまたは数台のサーバー(KDCとも呼ばれます)と数多くのクライアントから構成される、Kerberos使用ネットワークへのアクセスを可能にします。
KDC — Kerberosチケットを発行するマシン、Key Distribution Center(KDC)へのアクセスを可能にします(このマシンは、Ticket Granting Server(TGS)ともいわれます)。
管理サーバ — kadmindが実行されているサーバーへのアクセスを可能にします。