本章では、グラフィカルな、マウスを使用するインストールプログラムを利用して、CD-ROMからRed Hat Linuxをインストールする方法について説明します。解説する内容は以下のとおりです。
インストールプログラムのユーザーインターフェイス
インストールプログラムの起動
インストール方法の選択
インストール時の設定ステップ(言語、キーボード、マウスなど)
インストールの終了
グラフィカルユーザーインターフェイス(GUI)をすでに使用したことのある方であれば、この操作には慣れていることでしょう。経験がない場合でも、マウスを使用して画面を操作し、ボタンをクリックするか、テキストボックスに入力するだけなので簡単です。また、キーボードでTabキーやEnterキーを使って、画面の項目を選択することもできます。
注意 | ||
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GUIインストールプログラムを使用したくない場合は、テキストモードのインストールプログラムを使用することもできます。テキストモードのインストールプログラムを起動するためには、以下のブートコマンドを使います。
テキストモードインストールの手順については、Chapter 5を参照してください。 |
Red Hat Linuxのインストールプログラムができることは、ダイアログボックスを使ったインストールだけではありません。各種の診断メッセージを利用することができ、またシェルプロンプトからコマンドを入力するということもできます。これらの情報は、インストールプログラムによって、5つの仮想コンソール上に表示されます。仮想コンソールの切り換えは、キーボードのキーを組み合わせて操作することによって簡単に行うことができます。
仮想コンソールは、Red Hat Linuxのインストール中に問題が発生した場合に、特に役に立ちます。インストールコンソールやシステムコンソール上に表示されるメッセージは、問題を特定する上で参考になります。それぞれの仮想コンソールが表示する内容と、仮想コンソールを切り換えるためのキー入力については、Table 4-1を参照してください。
Table 4-1. コンソール、キー入力、内容
コンソール | キー入力 | 内容 |
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1 | Ctrl-Alt-F1キー | インストールダイアログ |
2 | Ctrl-Alt-F2キー | シェルプロンプト |
3 | Ctrl-Alt-F3キー | インストールログ(インストールプログラムから発行されるメッセージ) |
4 | Ctrl-Alt-F4キー | システム関連メッセージ |
5 | Ctrl-Alt-F5キー | その他のメッセージ |
7 | Ctrl-Alt-F7キー | Xグラフィック表示 |
一般に、インストール時の問題を診断しようと試みる場合を除き、デフォルトのコンソール(7番のコンソール)から切り換える必要はありません。