Xの設定

Q:画面解像度の変更

 デスクトップ上の表示が小さすぎるようです。画面の解像度を変更するにはどうすればよいですか。

A:Xconfiguratorを使用する

 Red Hat Linuxのインストール後、デスクトップの体裁を整えるために画面の解像度を変更したいことがあります。X Window Systemの設定変更ツールXconfiguratorを使うと画面の解像度を調整できます。

 Xconfiguratorを使用するには、rootとしてログインする必要があります。シェルプロンプトでXconfiguratorと入力して起動します。Figure 13-3は開始画面です。

TipXconfiguratorを起動するその他の方法
 

Xconfigurator の起動方法があと2つあります。どちらの場合も付加的な設定ツールが利用できます。

GNOMEまたはKDEのメニューからシステム=> Text mode tool menuを選択するか、シェルプロンプトでsetupと入力します。どちらの場合もX、サウンドカード、マウスなどを設定するメニューが表示されます。

Figure 13-3. XConfiguratorの開始ダイアログ

 画面内の移動にはTabキーを使います。項目を強調表示した後、Enterキーを押します。

Noteハードウェアがサポートされているかどうかの確認
 

使用しているモニタとグラフィックカードがRed Hat Linuxでサポートされているか確認することが重要です。http://www.redhat.com/hardwareのハードウェア互換性リストでチェックしてください。

 処理を続行するには、[OK]ボタンが強調表示されるまでTabキーを押し、その後Enterキーを押します。すると、Xconfiguratorがシステムのビデオカードを検出し、システムに適合するXサーバーを提案します(Figure 13-4を参照)。処理を続行するには、[OK]ボタンを押します。

Figure 13-4. ビデオカードの検出結果

 次に、Figure 13-5にあるようにモニタの機種とモデル番号を選択します(機種とモデル番号は、通常モニタの正面または裏側にあります)。

Figure 13-5. [モニタの設定]ダイアログボックス

 モニタは多数の選択肢があります。#はリスト内の現在位置を示します。キーとキーでリスト内を移動します。HomeEndPage UpPage Downキーも使えます。メーカー名の先頭部分の文字を入力するとそのメーカーの場所までジャンプできます。

Tipリストにないモニタ
 

該当するモニタの機種やモデルがリストにない場合、リスト内の[カスタム]を選択すると、水平/垂直同期周波数を指定することができます。モニタの正しい周波数については、モニタの取扱説明書を参照してください。ただし、使用しているモニタの能力を超える周波数の範囲を指定しないでください。モニタが破損する恐れがあります。

 モニタの機種とモデルを選択すると、カードの適切なディスプレイ設定を検出することを通知するダイアログが表示されます。処理中にモニタがちらついても、正常ですので心配しないでください。

Tipカードを検出しない場合
 

[Don't Probe]オプションを選択した場合、ビデオカードの検出を実行する必要はありません。次に表示されるダイアログボックスで、ビデオカードに搭載されているメモリ容量が尋ねられ、該当する解像度を選択することができます(Figure 13-7を参照)。

 検出が終了すると、Figure 13-6のようなダイアログボックスが表示されます。デフォルト設定を使用する場合、[Use Default]を選択します。別の設定を使用したい場合、[Let Me Choose]ボタンを選択します。

Figure 13-6. 提示されるビデオ設定

 デフォルト以外のビデオ解像度を選択したい場合、Figure 13-7のような[ビデオモードの選択]ダイアログボックスが表示されます。

Figure 13-7. ビデオモードの選択

 使用しているコンピュータの性能と表示したい色数に応じて、8ビットから24ビットの範囲のモードを選択できます。各モード列には、解像度の選択肢リストが表示されます。Tabキーを使用して、選択する解像度の横のボックスにカーソルを移動してから、Spaceキーを押すと、その解像度が選択されます。

Tip複数の解像度を選択するには?
 

複数の画面の解像度を選択することができます。たとえば、800×6001,024×768がよければ、Xconfiguratorを使わずに解像度を調整できます。この操作にはCtrl-Alt-+ (plus)またはCtrl-Alt-- (minus)を使います。

 選択が終了したら、[OK]ボタンを押します。

 次に、ビデオ設定がテストされます。グラフィック画面に、設定が正しくなっているか確認を求めるダイアログが表示されます。その後、グラフィカルログイン画面を使用するか尋ねられます。[はい]を選択すると、システムにログインする際にグラフィカル画面が表示されます。最後に、ビデオの設定ファイルの格納場所(/etc/X11)が表示されます。

 いったんログアウトし、再度ログインすると新たな画面解像度で表示されます。