設定ファイル(/boot/grub/grub.conf)は、ブートするOSの一覧を作成するときにGRUBのメニューインターフェイスで使用されますが、基本的に、これによりユーザーは事前設定の実行できるコマンドグループを選択できます。項2.6に示されるコマンドが使用できるほか、設定ファイル内でのみ使用できる特殊コマンドもあります。
次のコマンドはGRUBのメニュー設定ファイルでのみ使用できます:
color <normal-color><selected-color> —メニューで使う特定の色の設定を行えます。フォアグランドとバックグランド用に2色を設定します。red/blackの様に、簡単な色の名前を使います。例えば、以下のようになります:
color red/black green/blue |
default<title-name> — メニューインターフェイスがタイムアウトになるとロードされるデフォルトエントリのタイトル名です。
fallback<title-name> — 使用すると、最初の試行が失敗する場合に再試行されるエントリタイトル名を示します。
hiddenmenu — 使用すると、GRUBメニューインターフェイスを非表示にし、timeout期間の経過後にdefaultエントリをロードします。
password<password> — 使用すると、パスワードを知らないユーザーによりこのメニューオプションのエントリが編集されるのを防ぎます。
オプションとして、password<password>の後に別のメニュー設定ファイルを指定することができます。この場合に、GRUBが第2ステージのブートローダーを再スタートし、指定した別の設定ファイルを使用してメニューを構成します。この代替ファイルがコマンドから外されている場合、パスワードを知っているユーザーが現在の設定ファイルを編集できます。
timeout —使用すると、defaultコマンドで指定されたエントリをGRUBがロードするまでの時間間隔を秒単位で設定します。
splashimage — GRUBのブート時に使用するスプラッシュスクリーン画像の場所を指定します。
title —OSのロードに使用する特定のコマンドグループとともに使用するタイトルを設定します。
(#)記号は、メニュー設定ファイルにコメントを挿入するために、その行の先頭で使用します。
GRUBのメニューインターフェイスの設定ファイルは/boot/grub/grub.confです。 メニューインターフェイス用のグローバル設定を行うコマンドはファイルの一番上に配置されています。 その後に、メニューにあるそれぞれのオペレーティングシステム、又はカーネルのエントリが続きます。
Red Hat Linux又はMicrosoft Windows 2000をブートするように設計された最も基本的なGRUBのメニュー設定ファイルは次のように表示されます:
default=0 timeout=10 splashimage=(hd0,0)/grub/splash.xpm.gz # section to load linux title Red Hat Linux (2.4.18-5.47) root (hd0,0) kernel /vmlinuz-2.4.18-5.47 ro root=/dev/sda2 initrd /initrd-2.4.18-5.47.img # section to load Windows 2000 title windows rootnoverify (hd0,0) chainloader +1 |
このファイルは、デフォルトのOSとしてRed Hat Linuxと共にメニューをコンパイルし、10秒後に自動的にブートするようにセットすることをGRUBに指示します。2つのセクションが、各OSエントリに対して1つずつ、このシステムのディスクパーティションテーブル固有のコマンドとともに与えられます。
注意 | |
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デフォルトは番号として指定してあることに注意して下さい。これはGRUBが遭遇する 最初のtitleの行を意味します。windowsを デフォルトにしたい場合、default=0の値を default=1に変更します。 |
複数のオペレーティングシステムをブートするGRUBのメニュー設定ファイルの 設定は、この章の説明範囲を越えるものです。その他のリソースの一覧は 項2.11で 確認して下さい。