新しいオペレーティングシステムについて学ぶとき、 同時に新しい用語も学ぶ必要があります。ここに基本的な用語の いくつかを示します。Red Hat Linux 入門ガイドなどのすべてのRed Hat Linuxドキュメントを 通してこれらの用語を目にすることになるでしょう。
コマンド: コンピュータへの指示。 ほとんどキーボードかマウスにで入力します。
コマンドライン: シェルプロンプト のスペースで、コマンドを入力します。
グラフィカルデスクトップ: GUIの最も目に見える部分。デスクトップとは、ユーザーの ホームやここからスタート アイコンが配置されているエリアです。デスクトップ をカスタマイズして特別な背景、色、画像にし、デスクトップに パーソナル感覚を与えることができます。
グラフィカルユーザーインターフェース(GUI): インテラクティブなウィンドウ、アイコン、メニュー、パネルなど を指す総合的な用語。ユーザーがマウスとキーボードを使い アプリケーションの開始、ファイルを開く、などの作業を始める ことができます。
アイコンとはアプリケーション、 フォルダー、ショートカット、システム リソース(フロッピーディスクドライブなど)を代理表示する小さな イメージです。ランチャアイコンとは通常、 アプリケーションのショートカットを意味します。
man ページ と info
ページ: man (マニュアルの略) ページと info ページ
には、コマンドまたはファイルに関する詳細な情報(infoページより
もmanぺージの方が簡単で説明が少ない)が表示されます。例えば、
suコマンドのmanページを読むには、シェル
プロンプトで man su(infoページの場合は
info su)と入力します。ページを閉じるには
パネル: デスクトップの ツールバーで、通常、画面の底辺に横幅一杯に広がっています (図1-6を参照)。パネルは よく使用するプログラムをスタートするための メインメニューボタンとショートカットアイコン があります。パネルはニーズに合わせてカスタマイズすること もできます。
root: インストール時に作成される 管理上のユーザーアカウントです。システムに完全なアクセス権を 持ちます。管理上のパスワードの変更、システム設定ツールの実行 など、特定のシステム管理作業を達成するにはrootとしてログイン する必要があります。rootアカウントを使用せずに典型的なユーザー の作業ができるようにするために、ユーザーアカウントは作成され ます。これで、Red Hat Linuxインストールやアプリケーションに永久的な 損傷を与える可能性を低減することができます。
RPM: RPMは RPM Package manager (RPMパッケージマネージャ)の略で、Red Hatがそのソフトウェアファイル を構成し、配布する手段の名前でもあります。RPM は Red Hat Linux コンピュータ上にインストールできるソフトウェアパッケージです。
シェルプロンプト: ユーザーとオペレーティングシステム (図1-7)間のコマンド ラインインターフェース。シェルはユーザーによって 入力されたコマンドを翻訳してオペレーティングシステム に渡します。
su と su -: コマンドsuは、rootアカウントまたは システム上の他のアカウントへのアクセスを与えます。 ユーザーアカウントのシェルにいる時にsuと 入力してrootアカウントに切替えると、重要なファイルにアクセス して変更する(注意しないと破損する)ことができます。 su -コマンドでログインすると、 rootアカウントシェル内でrootになります。rootとして ログインするときは十分注意してください。
X または X Window System: これらの用語は、グラフィカル ユーザーインターフェイス(GUI)環境のことを示します。 「Xにいる」、「Xを実行している」などと言う場合は、 コンソール環境ではなくGUI環境で作業していることを意味します。
このマニュアルの中では、グラフィカルデスクトップ環境を使用した 操作法と生産性に重点を置いていますが、参考のためにRed Hat Linux システムへのログインと使用についてグラフィカル画面と シェルプロンプトの両方を取り扱っています。