B.6. 公開鍵のインポート

通信相手の公開鍵をキーリングにインポートすることは、エクスポートする場合と 同じくらい簡単です。通信相手の公開鍵をインポートすれば、キーリングに含まれる 相手の公開鍵を使用することによって、メールを解読したり電子署名を確認したりできます。

一番簡単なインポートは、Webサイトから鍵をダウンロードして保存することです。

鍵をダウンロードしてから、key.ascファイルに保存します。 シェルプロンプトで次のコマンドを実行して キーリングに追加します。

gpg --import key.asc 

鍵を保存する別の方法として、ブラウザの名前を付けて保存機能を 使う方法があります。Mozillaなどのブラウザを使用していて、 かつ鍵をキーサーバーに置いている場合は、そのページをテキストファイルとして保存できます (ファイル-名前を付けて保存)。文書を保存するときは、 ファイルの種類を選択して、テキストのみのファイル(*.txt)を 選択します。これで鍵をインポートできますが、保存したファイルの名前を覚えておいてください。たとえば、鍵を newkey.txtというテキストファイルとして保存した場合、ファイルをインポートする には、以下をシェルプロンプトに入力します:

gpg --import newkey.txt

出力は、次のようになります:

gpg: key F78FFE84: public key imported
gpg: Total number processed: 1
gpg:               imported: 1

インポートが成功したかどうかをチェックするには、gpg --list-keysコマンドを入力します。新たにインポートされた鍵が キーリングに表示されます。

公開キーをインポートする時には、そのキーを自分のkeyring(公開 及び秘密キーが保存されているファイル)に追加します。そしてドキュメントやファイルを 相手先からダウンロードする時点に、キーリングに追加したキーを使用してドキュメントの 信頼度をチェック出来ます。