この HOWTO のどこかで紹介した特定の端末の使用をブランド別に書きとめた ものです。ここに記載されてない端末について寄与できる情報をお持ちの方は 著者に報せてください。さまざまなモデルやブランドはしばしば共通したもの があるので、一箇所で書いておく必要があります。各モデルに関する文書 (エ スケープコードを含む) へのリンクを大量に揃えることは各端末のためにとて も凄いことです。端末にはたくさんの種類があるので、これはすごく大変なこ とです。私こと David Lawyer は、(1998 年現在) このようなことをする考え はありません。もし端末の製造メーカがマニュアルをネット上で利用可能にし てくれたら、これらの作業は不要なのですが。
CIT 端末は CIE 端末用として 1980 年代の日本で製造され、1980 年代後半に 輸入されなくなりました。CIE 社は CItoh プリンタ (1997年) を製造してい ますが 、製造中止した部品はもうありません。カリフォルニアのアービンに ある Ernie (714) 453-9555 ではモデル 224,326 などの部品を扱っています が、80 と 101 についてはもうありません (あなが読んでいる文書は主に 101 e について書いています)。
セットアップモードで設定したパラメータを保存するには ?S を押します。 cit80: Contrast: 端末の背面のノブで調整します。 cit101e:Brightness: セ ットアップモードで上下矢印を操作します。
IBM 端末と IBM PC モニタを混同してはいけません。多くの IBM 端末は ASCI I コードの代りに 8 ビットの EBCDIC コードを使います。EBCDICのビット送 信順序は上位ビットが先で、通常とは逆です。IBM メインフレーム通信規格は ブロックモード (大量の文字を 1 つのパケットで送る) の同期通信型です。 多くの端末は同軸ケーブル (RG62A/U) で接続しますが、単純な人は端末の `` BNC'' コネクタをイーサネット用だと勘違いするかもしれません (もちろん違 いますよ)。
実際このような IBM システムは Linux で通常使われているものより効率的で すが、IBM 規格に合う端末は現在のところ Linux では動きません。しかしい くつかの IBM 端末は非同期の ASCII 端末なので、PC で動く Linux 端末とし て使えます。317x と 319x を除く 31xx シリーズは ASCII 端末ではありませ ん。IBM 端末を使う前に、それが termcap (terminfo) に存在するかどうか確 認しておきましょう。もしなければ、Linux では動かない可能性が高いでしょ う。terminfo にあったとしても、動かないかもしれません。例えば、327x は terminfo にありますが、3270 は EBCDIC の同期端末なんです。
3270 シリーズは 3278 (1970 年後半) 、カラーグラフィック端末の 3279、 3 274 端末コントローラ (3174 のようなもの) を含みます。それらは BISYNC と SNA の両方で使用できます。3290 は画面分割 (4 分割) ができます。
同期型の IBM 端末は IBM のメインフレームに直接は接続できませんが、``端 末コントローラ'' (時には ``クラスターコントローラ'' とか ``コミュニケ ーションコントローラ'' と呼ばれます) ヘは接続できます。これらのコント ローラのいくつかは同期信号を非同期信号に変換するので、同期端末は間接的 に unix 系のホストコンピュータのシリアルポートに接続できます。しかしま だブロック伝送という大きな問題があります。 ブロック モードをご覧ください。
補助ポートには DCE 機能が求められ、ストレートケーブルが必要です。
これは旧式で古い端末であることを意味します。遠隔操作のタイプライターの ようなものですが、大きくてうるさい。Teletype 社が製造していて、最初の モデルは 1920 年代に作られており、コンピュータより 30 年も先行していま す。初期のモデルは電子式ではなく電磁式のリレーと回転式リレーが用いられ ていました。Baudot コードは 1 文字 5 ビットで表現しています。ちなみに ASCII は 7 ビットですね。``Small Computer Systems Handbook'' by Sol Libes, Hayden books, 1978:ページ 138-141 (``Teletypes'')が参考 になるでしょう。
Digital Equipment Corporation は有名な VT 端末シリーズの製造メーカで、 端末には VT100 を共通にエミュレートする機能が含まれています。1995 年に Boundless Technologies と社名変更した SunRiveR に端末ビジネスを譲渡し ました。詳細な VT 端末の情報、マニュアル関係、歴史などは http://www.vt100.net/にあります。より詳しい情報は Shuford's Websiteにあります。現在の製品については Boundless の Web サイトにあります。 Terminal Info on the Internetをご覧ください。
VT220: いくつかのものにはビデオアウト用 (入力用ではありません) の BNC コネクタがあります。たまにこれを見てイーサネットへの接続用かと勘違いす る人がいます。
VT520: DTR/DSR フルコントロールをサポートします。
Wyse には 100 以下の数字の端末 (WY60 のような) についての FAQ がありま すを。 http://www.wyse.com/service/faq/wysetter.htmご覧くだ さい。最近の端末のスペックについては http://www.wyse.com/terminal/をご覧ください。
表示調整 (カバーを外さなければなりません):輝度 VR202, 高さ VR302, 幅 V R101 (高さへの影響もあり)
訳注:VRxxxは内部にある、可変抵抗器の番号のこと。
VT52/T100/VT200 をエミュレートできます。セットアップするには F3 キーを 押します。上下キーを押せばセットアップをスクロールできます。
これは Wyse99GT (1980 年代後半) のセットアップメニューです。TERM は `` 終端'' (文字) という意味で ``端末'' ではありません。
カリフォルニア大学 (アービン) での WYSE 99-GT 端末セッ
トアップメニュー
David Lawyer、1990 年 4 月
F1 DISP:
COLUMNS=80 LINES=24 CELL SIZE=10 X 13
STATUS LINE=STANDARD BACKGROUND=DARK SCROLL SPEED=JUMP
SCREEN SAVER=OFF CURSOR=BLINK BLOCK DISPLAY CURSOR=ON
ATTRIBUTE=CHAR END OF LINE WRAP=ON AUTO SCROLL=ON
----------------------------------------------------------------------------
F2 GENERAL:
PERSONALITY=VT 100 ENHANCE=ON FONT LOAD=OFF
COMM MODE=FULL DUPLEX RCVD CR=CR SEND ACK=ON
RESTORE TABS=ON ANSWERBACK MODE=OFF ANSWERBACK CONCEAL=OFF
WIDTH CHANGE CLEAR=OFF MONITOR=OFF TEST=OFF
----------------------------------------------------------------------------
F3 KEYBRD:
KEYCLICK=OFF KEYLOCK=CAPS KEY REPEAT=ON
RETURN=CR ENTER=CR FUNCT KEY=HOLD
XMT LIMIT=NONE FKEY XMT LIMIT=NONE BREAK=170MS
LANGUAGE=US MARGIN BELL=OFF PRINTER RCV=OFF
----------------------------------------------------------------------------
F4 COMM:
DATA/PRINTER=AUX/MODEM MDM RCV BAUD RATE=9600 MDM XMT BAUD RATE=9600
MDM DATA/STOP BITS=8/1 MDM RCV HNDSHAKE=NONE MDM XMT HNDSHAKE=NONE
MDM PARITY=NONE AUX BAUD RATE=9600 AUX DATA/STOP BITS=8/1
AUX RCV HNDSHAKE=NONE AUX XMT HNDSHAKE=NONE AUX PARITY=NONE
(There is a main port (Modem=MDM) and an Auxiliary Port (AUX)
----------------------------------------------------------------------------
F5 MISC 1:
WARNING BELL=ON FKEY LOCK=OFF FEATURE LOCK=ON
KEYPAD=NUMERIC DEL=DEL/CAN XFER TERM=EOS
CURSOR KEYS=NORMAL MARGIN CTRL=0 DEL FOR LOW Y=ON
GIN TERM=CR CHAR MODE=MULTINATIONAL
----------------------------------------------------------------------------
F6 MISC 2:
LOCAL=OFF SEND=ALL PRINT=NATIONAL
PORT=EIA DATA SEND AREA=SCREEN PRINT AREA=SCREEN
DISCONNECT=60 MSEC SEND TERM=NONE PRINT TERM=NONE
PRINT MODE=NORMAL VT100 ID=VT100 POUND=US
----------------------------------------------------------------------------
F7 TABS:8 つのスペース分離れた ``T'' を数個見ることでしょう。もしそう
ならないなら、バックスペースを打ってみてください。
F8 F/KEYS:通常はファンクションキーに何の割り当てもしてないでしょう (誰
かがセットして保存してなければ)。普通はデフォルトの設定が使われること
を意味します (ここでは表示しません)。<ctrl><F5> は F5 キー等の``ユーザ
定義宣言'' を表示します。
F9 A/BACK:通常は定義されていません: ANSWERBACK =
F10 EXIT: ``DEFAULT ALL'' を選択すると工場出荷時の設定になります。
WY-99GT ユーザズガイドを使う上でのヒント:このガイドに見当たらなければ WY-99GT プログラマーズ ガイドにあるかもしれません。 VT100 エミュレー ション (パーナリティ) は ANSI(キーボード配列)として知られています。ペ ージ A-10 以降に ANSI キーコードが使われるのですが、説明に使われている キーボードは ASCII配列です。ページ A-13 ``ASCII キーボード'' の小見出 しも VT100 (の ASNI キーボード配列) に属します。なぜなら ``ANSI KEY ..'' の大見出しが 少し前にあるからです。しかし全ての ASCII キーボードの 見出しが VT100 に属するわけではないので、非 ANSI の大見出しが少し前の ページから抜けています。付録 H は ``ANSI コマンドガイド'' ですが、VT52 (ANSIです) が含まれていません。 VT52 は付録 G にあります。
訳注:VT100には ANSIキーボードとASCIIキーボードがあります。少しだけキ ー配列が違います。
F12 を使ってセットアップを終了させるとき、セットアップを保存するならス ペースを叩いて、``no'' から ``yes'' に変更します。この no/yes の左にあ る文はだいたい ``縦に整列'' していて、セットアップを保存するための no/ yes で何をするのかわかりません (間違いやすいデザインだ)。
以上で Text-Terminal-HOWTO を終ります。