インストール中のトラブル

自動パーティション設定画面が表示されない

 インストール時に自動パーティション設定画面が表示されない場合は、Red Hat Linuxをインストールするために十分な空き領域がないことが考えられます。

 パーティションを手動で設定したくない場合、インストールを終了する必要があります(フロッピーディスクまたはCD-ROMをドライブから取り出し、システムを再起動します)。その後インストール用の領域を再度割り当ててください。

 領域を再度割り当てるには、DOSベースのfipsユーティリティを使用するのが最善の方法です。詳細についてはオフィシャル Red Hat Linux リファレンスガイドディスクパーティション設定の手引きを参照してください。

パーティションの作成に関する問題

 パーティション(たとえばroot(/)パーティション)の作成でトラブルがあった場合、パーティションタイプがLinux Nativeに設定されていることを確認します。

 使用しているBIOSで1,023を超えるシリンダをサポートしていない限り、シリンダが1,023を超さないようにしてください。そうしないと、/bootパーティションまたは/を作成できません。最近のシステムでは1,023を超えるシリンダを使用できるものがありますが(新しいバージョンの LILOと併用)、従来のBIOSによるマシンの大部分はサポートしていません。

未使用領域の使用

 swapパーティションと/(root)パーティションを作成し、余った領域を使用するためにrootパーティションを選択しましたが、それでもハードディスクドライブ内の領域が余っています。

 ハードディスクドライブに1,024を超えるシリンダがある場合、/(root)パーティションがハードディスクドライブ上のすべての未使用領域を使用するようにするには/bootパーティションを作成する必要があります。

パーティションの作成に関するその他の問題

 Disk Druidを使用してパーティションを作成していて、次の画面に移動できない場合、Disk Druidの依存関係を満たすために必要なパーティションをまだすべて作成していないことが考えられます。

 最低限、次のパーティションが必要です。

Tipヒント
 

 パーティションタイプをLinux swapと定義すると、マウントポイントを割り当てる必要がなくなります。Disk Druidが自動的にマウントポイントを割り当てます。

Pythonのエラーが表示される

 Red Hat Linuxのアップグレードまたはインストール中に、インストールプログラム(Anacondaとも呼ばれます)がPythonまたはtracebackのエラーにより失敗することがあります。このエラーは、個別パッケージの選択後、または/tmpにアップグレードのログを保存しようとすると発生することがあります。このエラーは次のようなものです。

Traceback (innermost last):
   File "/var/tmp/anaconda-7.0.1//usr/lib/anaconda/iw/progress_gui.py",
line 20, in run
     rc = self.todo.doInstall ()
   File "/var/tmp/anaconda-7.0.1//usr/lib/anaconda/todo.py", line 1468,
 in doInstall
     self.fstab.savePartitions ()
   File "fstab.py", line 221, in savePartitions
     sys.exit(0)
 SystemExit: 0

 Local variables in innermost frame:
 self: <fstab.GuiFstab instance at 8446fe0>
 sys: <module 'sys' (built-in)>

 ToDo object:
 (itodo
 ToDo
 p1
 (dp2
 S'method'
 p3
 (iimage
 CdromInstallMethod
 p4
 (dp5
 S'progressWindow'
 p6

 <failed>

 このエラーは/tmpへのリンクが他の場所へのシンボリックリンクであるか、作成後にこのリンクが変更されたシステムで発生します。これらのシンボリックリンクまたは変更されたリンクは、インストールプロセス中は無効であるため、インストールプログラムが情報を書き込むことができず、失敗します。

 このようなエラーが発生した場合は、まず入手可能なAnacondaのErrataをダウンロードします。Errataはhttp://www.redhat.com/support/errataにあります。

 また、この問題に関するバグ情報を検索することもできます。Red Hatのバグ追跡システムを検索するには、http://bugzilla.redhat.com/bugzillaにアクセスします。

 これでもこの問題が解決しない場合は、製品を登録し、サポートチームに連絡してください。製品を登録するには、http://www.redhat.com/apps/activateにアクセスしてください。