Red Hat Linux 7.1: オフィシャル Red Hat Linux x86インストールガイド | ||
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何らかの理由でグラフィカルブート画面を無効化したい場合には、root権限で/etc/lilo.confファイルを編集し、LILOを再実行することにより無効化することができます。
このためには、lilo.confファイルのmessage=/boot/messageと表記された行をコメント行にするか、行自体を削除します。コメント行にするには、行頭に;を挿入します。次にsu -と入力してrootユーザーとなり、指示に従ってrootパスワードを入力します。rootユーザーになったら、/sbin/lilo -vと入力してLILOを再実行します。この次にブートすると、従来のRed Hat Linuxと同様にLILO:テキストプロンプトが表示されます。
グラフィカルブート画面を改めて有効化したい場合は、lilo.confファイルの上記の行を元の状態に戻してLILOを再実行してください。
サーバーインストールを実行し、Xを起動するときにトラブルが生じることがあります。この場合、サーバーインストールでX Window Systemがインストールされていない可能性があります。
サーバーインストールを実行したけれどもX Window Systemが必要という場合は、アップグレードを実行してXをインストールすることができます。アップグレードでは、X Window Systemパッケージを選択し、さらにGNOMEまたはKDE(あるいはその両方)を選択してください。
他の選択肢として、XFree86 RPMをインストールすることもできます。詳細についてはhttp://www.redhat.com/support/docs/howto/XFree86-upgrade/XFree86-upgrade.htmlを参照してください。
インストール時にユーザーアカウントを作成していない場合、rootとしてログインし、インストール時に設定したrootパスワードを使用する必要があります。
rootパスワードを思い出せない場合、LILOのboot:プロンプトでlinux singleとしてシステムをブートする必要があります。さらに#プロンプトで、passwd rootと入力すると、rootに対して新規のパスワードを入力できます。ここで、shutdown -r nowと入力すると、新規のパスワードでシステムがリブートされます。
ユーザーアカウントのパスワードが思い出せない場合は、rootになる必要があります。rootになるには、su -と入力し、指示に従ってrootパスワードを入力します。次にpasswd <username>と入力します。これで、指定されたユーザーアカウントのパスワードを設定し直すことができます。
カスタムインストールまたはワークステーションインストールのどちらかを選択し、グラフィカルログイン画面が表示されない場合、ハードウェアの互換性をチェックしてください。ハードウェア互換性リストはhttp://hardware.redhat.comにあります。
Netscape Navigator がJavaScriptを含むページで絶えずクラッシュする場合は、~/.mailcapファイルを編集する必要があるかもしれません。
ターミナルウィンドウのプロンプトでpico ~/.mailcapと入力し、picoを使用してこのファイルを編集します(任意のテキストエディタを使用することができます)。
ファイルから次の行を削除します。
application/x-javascript;;\ x-mozilla-flags=save |
Netscape Navigator 内でJavaScriptを無効にすることもできます。[Edit]-[Preferences]-[Advanced]メニューをクリックし、[Enable JavaScript]チェックボックスが選択されていないことを確認します。
これらの方法で解決しない場合、入手可能であれば新しいバージョンのNetscape Navigatorを使用してみることも可能です。詳細については、Red Hat LinuxのErrata Webサイトにあるセキュリティアドバイスを参照してください。
プリンタの設定方法がわからない場合やうまく機能しない場合は、グラフィカルなprinttoolプログラムを使ってみましょう。printtoolにアクセスするには、rootとしてログインし、ターミナルウィンドウを開いてprinttoolと入力します。
カーネルがすべてのメモリ(RAM)を認識しない場合があります。これは次のコマンドでチェックすることができます。
cat /proc/meminfo |
表示される容量がシステムのRAMの容量と同じであるかどうかを確認します。両者が等しくない場合は、/etc/lilo.confファイルに次の行を追加します。
append="mem=xxM" |
xxの部分にはRAMの容量をMバイト単位で入力します。イメージごとのappend行はグローバルなappend行より優先されることに注意してください。次の例で示すように、イメージごとの説明に追加する方法もあります。
append="hdd=ide-scsi mem=128M" |
/etc/lilo.confでは、上記の例は次のようになっています。
boot=/dev/sda map=/boot/map install=/boot/boot.b prompt timeout=50 image=/boot/vmlinuz-2.2.12-20 label=linux root=/dev/sda1 initrd=/boot/initrd-2.2.12-20.img read-only append="mem=128M" |
/etc/lilo.confを変更した後は、忘れずに/sbin/lilo -vを実行してください。
ラベル/イメージをLILOで使用することを指定しているときは、実際にこのオプションを渡すことによっても同じ効果が得られることに注意してください。たとえばlinuxという名前のラベルがある場合、LILO boot:プロンプトで次のように入力します。
linux mem= xx M |
xxの部分にはRAMの容量を入力します。
インストール後に音が出ない場合は、サウンド設定ユーティリティを実行する必要があります。root権限で、ターミナルウィンドウでsndconfigと入力します。
sndconfigアプリケーションを使用しても問題が解決しない場合、オーディオミキサーのミュートボタンのチェックを外す必要があるかもしれません。オーディオミキサーを起動するには、[パネル]-[プログラム]-[マルチメディア]-[オーディオミキサー]メニューをクリックします。