DOS(FAT)ファイルシステムがある場合は、まず今回のインストール専用に割り当てる、十分な空き領域を持ったDOS(FAT)パーティションがあることを確認してください。
通常のインストールの場合と同様に、システムにRed Hat Linuxをインストールするためには十分な利用可能領域がある必要があります。以下に、インストール方法とそれぞれの場合の容量の最低容量を示します。
ワークステーション — 1.2Gバイト
サーバー — 650Mバイト
カスタム([全部]を選択した場合) — 2.4Gバイト
このインストールについての詳細は、 the section called ステップ 5 — どのインストールが最適ですか? in Chapter 2を参照してください。
新しいパーティションを作成、追加することはしませんので、Disk Druid(GUIのパーティション設定ツール)を使用する作業は多くありません。
Disk Druid のメイン画面には、DOS(FAT)パーティションのリストが表示されます(Figure B-1を参照)。インストール先として、十分な空き領域を持ったDOS(FAT)パーティションを選択してください。マウスでクリックするか、Tabキー、↑キー、↓キーを使用して目的のパーティションを強調表示します。
目的のパーティションが強調表示されたら、[編集]ボタンをクリックします。新たにウィンドウが表示され、このパーティションに名前を設定することができます(Figure B-2を参照)。[マウントポイント]に、「/」(ルートパーティションを意味します)と入力してから[OK]ボタンをクリックします。
確認ウィンドウ(Figure B-3を参照)が表示され、インストールを続行するか尋ねられます。また、先ほど作成して「/」というラベルを付けたDOSパーティションのほかには、システム上にLinuxパーティションがあってはならないことも説明されます。続行するには、[はい]をクリックします。
次に、この/パーティションのルート(root)ファイルシステムのサイズとスワップ領域のサイズを決定することができるようになります。
インストールプログラムが、ルートファイルシステムの最大サイズを決定します(Figure B-4を参照)。推奨される最大サイズを超えない範囲で、自由にルートファイルシステムを作成することができます。
ここでルートファイルシステムに指定したサイズが、ファイルシステム全体として利用できるディスク領域になります(つまり、インストールに使用するサイズだけでなく、データの書き込みや保存を行うための領域も念頭に置く必要があります)。
スワップ領域は、仮想メモリのような働きをします。言い換えると、処理中のデータを保存するために必要なメモリが足りない場合、データはスワップ領域に書き込まれます。インストールプログラムは、デフォルトで32Mバイトのスワップ領域を設定します。必要であればスワップ領域のサイズを増やすこともできますが、256Mバイトよりも大きなスワップ領域を作成する必要はありません。
ここから先は、インストールを解説した部分(the section called ネットワークの設定 in Chapter 4を参照)の内容にしたがって作業を続行してください。この後で、1つだけ異なる点は、必ずブートディスクを作成しなければいけないという点です。ブートディスクを作成し、その他の指示に従って続けると、インストールが完了します。
Red Hat Linuxを起動する場合は、インストール中に作成したブートディスクがフロッピーディスクドライブの中にあることを確認してください。システムを起動すると、他のOSではなくRed Hat Linuxが起動します。他のOSを起動するには、ブートディスクを取り除いてからシステムを起動してください。
パーティションレスインストールによってインストールしたファイルシステムを削除する場合は、以下のファイルをDOS/Windowsパーティションから削除してください。
redhat.img rh-swap.img |
これらのファイルは、パーティションのルートディレクトリ(CドライブならC:\)にあります。
これらのファイルを取り除くと、システムからRed Hat Linuxが起動しなくなります。システムは以前の状態に戻りますので、Red Hat Linuxが使用していた領域に対して、元どおりにアクセスできるようになります。