自動パーティション設定を選択した場合は、直接 ネットワークの設定項へ進んで下さい。
fdiskで手動パーティション設定を選択した場合は、直接 fdiskを使ったパーティション設定項へ進んでください。
ここで、インストールプログラムに対してRed Hat Linuxをどこにインストールするかを 指定する必要があります。これはRed Hat Linuxがインストールされる1つ又は複数の パーティションにマウントポイントを定義づけることで達成されます。 この時、パーティションを作成/削除の操作をする必要がでる可能性があります。 (図3-8を参照)。
注意 | |
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どのようにパーティションを構成するかまだ計画していない場合は、 付録Cとオフィシャル Red Hat Linux 参照ガイドの 付録でパーティション設定の部分を参照して下さい。LILOとIntel関連の BIOSのセクションは無視できます。 |
Red Hat Linux 7.1で使用されるパーティション設定ツールはDisk Druidです。 難解な状況を除いては、Disk Druidで 標準的な Red Hat Linuxインストールの パーティション設定を処理することが出来ます。
パーティションセクション内の各行は、1つのパーティションを 表示します。このセクションの各行は5つの異なるフィールドを持ちます:
マウントポイント: マウントポイントはディレクトリツリーの 中で、ボリュームが存在する場所です。ボリュームはこの場所で「マウント」されます。 このフィールドはパーティションがマウントされる位置を示します。パーティションが存在していて まだ、セットされていない時は、そのマウントポイントを定義づけする必要があります。 そのパーティションをダブルクリックするか、又は、編集ボタンを クリックします。
デバイス: このフィールドはパーティションのデバイス名を表示します。
要求: このフィールドはパーティションの オリジナルサイズを示します。パーティションのサイズを再構成するには、 現在のパーティションを削除して追加ボタンを 使用して作り直す必要があります。
実際: このフィールドは現在のパーティションに 割り当てられた容量を示します。
タイプ: このフィールドはパーティションのタイプを示します。 (例えば、 Linux Native 又は DOS).
他の方法で実行する理由がない限り、以下のようなパーティション設定が 推奨されます:
スワップパーティション(RAMの2倍) — スワップパーティションは仮想メモリを サポートするのに使用されます。つまりシステムが処理中のデータを保存するだけの メモリサイズがない場合に、データはスワップパーティションに書き込まれます。 コンピュータが16 MB又はそれ以下のRAMを使用している場合、スワップパーティションを 作成しなければなりません。これ以上のメモリがある場合でも、 スワップパーティションが推奨されます。スワップパーティションの最小サイズは コンピュータのメモリサイズに等しいサイズです。しかしスワップはRAMの2倍にする よう推奨されます。Disk Druidでは スワップのパーティションフィールドは以下のようになります:
<Swap> hda6 64M 64M Linux swap |
ルート パーティション (1.2-2.4 GB) — ここが 「/」 (ルートディレクトリ)のある 場所です。この設定では、全てのファイルはこのルートパーティションに 存在します。1.2 GBのルートパーティションはワークステーション-クラス インストール(かなり限定された空き容量)を受け入れるのに 対し、2.4 GBのルートパーティションでは全てのパッケージをインストールする ことが出来ます。Disk Druidでは、/の パーティションフィールドは以下のようになります:
/ hda5 3734M 3734M Linux native |
パーティションを追加しようとしてDisk Druidが要求を 処理できない場合は、その時点で未割り当てのパーティションを示すダイアログボックスと 割り当て出来ない理由が表示されます。未割り当てのパーティションはまた、 Disk Druidのメイン画面でも表示されます。(ただし、 パーティション画面をスクロールする必要がある場合もあります)。
パーティションセクションをスクロールすると、そこに 未割り当ての要求パーティションという赤いテキスト メッセージと、その後に1つ又は複数のパーティションが表示されます。その 一般的な理由は、パーティションでの空き領域の不足です。 このような状態では、パーティションが 未割り当てである理由と パーティションの要求されたマウントポイントが表示されます。
要求パーティションの未割り当て状態を解決するには、そのパーティションを 十分な空き領域を持つ他のドライブに移動するか、現在のドライブ上でパーティション サイズを変更するか、又はそのパーティションを削除します。 変更をするには 編集ボタンを押します。
ドライブの説明セクションの各行は、システム上のハードディスクを 表しています。各行には、次のフィールドがあります:
ドライブ: ハードディスクのデバイス名を示します。
ジオメトリ [C/H/S]: ハードディスクのジオメトリを示します。 ジオメトリはハードディスクが報告したシリンダ、ヘッド、セクタの数を示す3つの 数字で構成されています。
合計: ハードディスクの使用可能な領域の総量をMバイト単位で示します。
使用: 現在パーティションに割当済のハードディスク領域の 総量をMバイト単位とパーセンテージ(%)で示します。
空き: 未割当のハードディスク領域の総量をMバイトで示します。
ドライブの説明セクションは、コンピュータのディスク設定を示す 目的でだけ表示されます。つまり、ここで対象のハードディスクを特定のパーティションに 指定できるわけではありません。ドライブを指定するには、パーティションの追加項の中の選択可能なドライブを使用します。
これらのボタンはDisk Druidのアクションを制御します。 パーティションの追加や削除、パーティション属性の変更などに使用されます。この画面には 変更を受け入れたり、Disk Druidを終了したりするための ボタンもあります。各ボタンについて順番に詳しく説明します。
追加: 新しいパーティションを要求するために使います。 このボタンをクリックすると、マウントポイントやサイズなどを入力するダイアログ ボックスが開きます。
編集: パーティションセクションで現在選択されている パーティションの属性を変更する為に使います。編集をクリックすると ダイアログボックスが開きます。パーティション情報がすでにディスクに書き込まれているかどうかに 応じて、1部又は全てのフィールドを編集できます。
削除: 現在のディスクパーティションセクションで 現在選択されているパーティションを削除するために使います。パーティションの削除を確認する メッセージが表示されます。
Ok: 現在の設定を確定して、インストールプロセスの次へ すすみます。
戻る: 現在の変更を保存せずに以前の画面に戻る時に使用します。
新たにパーティションを追加するには、追加ボタンを押します。 ダイアログボックスが開きます。
注意 | |
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最低 2つのパーティションを Red Hat Linux専用とする必要があります。(/ (ルート)と スワップ)それ以外は任意に追加できます。 これに関しては、オフィシャル Red Hat Linux 参照ガイドの付録ディスクパーティションの 概要により詳しい説明があります。 |
マウントポイント:パーティションのマウントポイントを選択して 入力します。例えば、現在のパーティションをルートパーティションにする場合は、 /と入力します。
容量 (メガバイト): パーティションのサイズ(メガバイト単位)を 入力します。フィールドの初期値が「1」になっていることに注意して下さい。変更しない 場合、1Mバイトのパーティションになります。
残りの領域を使用:このチェックボックスは、直前のフィールドに入力された サイズをパーティションの確定サイズと見なすか、最小サイズと見なすかを指定します。選択すると パーティションは拡大してハードディスクの使用可能容量をすべて使います。パーティションサイズは 他のパーティションサイズの変更に伴って増減されます。複数のパーティションを拡大可能にすることが できます。その場合は、拡大可能なすべてのパーティションが追加の空き容量を等分して使用します。 OKボタンを選択してパーティションを作成するまでは、最終パーティション サイズは確定していません。
パーティションタイプ: このフィールドには、さまざまな パーティションタイプ(Linux NativeやDOSなど)のリストが表示されます。
選択可能なドライブ: このフィールドには、 システムにインストール済のハードディスクが表示されます。ハード ディスクのボックスが強調表示されている場合は、そのハードディスク上に パーティションを作成できます。ボックスが選択されていない 場合は、そのハードディスク上にパーティションを作成することはできません。別のチェックボックス設定値を使うと、 Disk Druidによって適したパーティションを配置したり、 Disk Druidにパーティションの配置先を決定 させたりすることが出来ます。
Ok: 設定に満足で、そのパーティションを作成する場合に Okを選択します。
取り消し: パーティションを作成しない場合は、 取り消しを選択します。
パーティションを編集するには, 編集 ボタンを選択するか またはそのパーティション上でダブルクリックします。
注意 | |
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ハードディスク上にすでにパーティションが存在する場合は、 パーティションのマウントポイントを変更することしかできません。 他の変更をしたい場合は、1度パーティションを削除して、再構成する必要があります。 |
パーティションを削除するには,そのパーティションセクションを強調表示 して 削除ボタンをクリックします。すると削除を確認するように要求されます。
より詳しいインストール法の案内については、パーティションのフォーマット項に 進んでください。