よくあることですが、あるファイルやディレクトリが確かに存在することはわかっているのに、どこにあるかが正確にはわからなくなることがあります。ファイルやディレクトリの検索は、locateコマンドを使用するとより簡単になります。
locateは、設定した検索基準に一致するファイルやディレクトリを表示します。たとえば、fingerコマンドに関連するファイルをすべて検索したいとします(fingerは、ユーザーのコンピュータを誰が使用しているのかを調べるためのコマンドです)。
locate finger |
locateコマンドは、データベースを使用して、文字列fingerを含むファイルやディレクトリがあるかどうかをチェックします。
もっとlocateを知るには | |
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locateのより詳しい説明については、locateのmanページを参照してください(シェルプロンプトでman locateと入力します)。 |
locateコマンドは、データベースが最新の内容になっているかぎり、すぐに結果を表示します。データベースは、cronを使用することにより、毎晩自動的に更新されます。cronは、バックグラウンドで実行される小さなプログラムであり、スケジュールにもとづいた一定の間隔で、locateデータベースの更新などのさまざまな作業を行います。
もっとcronを知るには | |
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cronは、スケジュールにもとづいた一定の間隔で作業を実行するデーモンです。cronのmanページを参照するには、シェルプロンプトでman cronと入力してください。 |
ユーザーのマシンに複数のオペレーティングシステムが入っていて、それらを切り替えて使用したい場合(Red Hat Linuxを停止して再起動します)、または一日の終わりにマシンをシャットダウンする場合には、cronがslocateデータベース(ファイルの場所を分類するために使用されます)を更新する機会がほとんどありません。
データベースを手作業で更新するには、rootとしてログインし(シェルプロンプトからsuと入力してから、rootパスワードを入力します)、updatedbと入力してください。
updatedb |
数分後には、slocateデータベースは最新の状態になっています。
anacronによる自動的な更新 | |
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anacronを実行すると、日数単位で指定された頻度で、システムにコマンドを定期的に実行させることができます。cronとは異なり、このコマンドは、マシンが絶えず実行されていなくても使用できます。ですから、24時間実行され続けることがないマシンでも、通常はcronによって制御されるような、毎日、毎週、または毎月行われる作業を制御することができます。 詳しい説明については、anacronのmanまたはinfoページをお読みください(コマンドラインからman anacronまたはinfo anacronと入力してください)。 |