Red Hat Linux 6.2J: Official Red Hat Linuxリファレンスガイド | ||
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カスタムインストールを実行している場合、次のステップは Red Hat Linux システムで使用するパスワード認証のタイプを設定することです (「図 10-33」 を参照)。NIS サポートを設定することもできます。設定すべきか否かが分からない場合は、ネットワーク管理者に問い合わせてください。
以下に認証パスワードプロンプトについて簡単に説明します。
[Use Shadow Passwords] -- パスワードの安全性を高めるしくみの1つです。/etc/passwd ファイルに書き込まれたパスワードは、root しか参照することのできない /etc/shadow と置き換わります。
[Enable MD5 Password] -- 普通の 8 文字以下のパスワードではなく、256 文字までの長いパスワードをサポートします。
[Enable NIS] -- 同一 の NIS(Network Information Service)ドメインに所属する複数のコンピュータがパスワードやグループ情報を共有するしくみです。2 つのオプションがあります。
[NIS Domain] -- このオプションで、コンピュータが所属するドメイン(グループ)を指定します。
[NIS Server] -- このオプションで、コンピュータのサーバーとして特定の NIS サーバーを指定できます。このオプションを設定しておくと、LANに ブロードキャスト リクエストを送ってホストサーバーを探す必要はありません。
注意: | |
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NIS オプションを設定するには、コンピュータが NIS ネットワークに接続されている必要があります。NIS ネットワークに接続されているかどうかわからない場合は、ネットワーク管理者にご確認ください。 |
NIS を設定しない限り、MD5 パスワードとシャドウパスワードの両方が選択された状態になります。コンピュータのセキュリティを考えて、両方のパスワードを有効にすることをお勧めします。