上にあげた簡単な smb.conf
からも解るように、Linux のドライブを
Windows のユーザが共有するのは簡単です。しかし Samba のシステムでは非
常に多くの項目をカスタマイズできます。以下にいくつか例を示します。
あるディレクトリを制限なしに公開するには、先程の節で挙げたsmb.conf
の tmp
セクションをまねして、いくつかのパラメータを設定
します。
[public] comment = Public Stuff path = /home/public public = yes writable = yes printable = yes
このディレクトリの制限をちょっと変えて、読み出しはだれでも可能とし、書
き込みを staff
グループのユーザに限るには、以下のようにします。
[public] comment = Public Stuff path = /home/public public = yes writable = yes printable = no write list = @staff
ドライブ共有に関する他の手法については、Samba 付属の文書や man ページ を見てください。
===訳注===
Win 95 で作成したファイルで大文字小文字の区別をしたり、日本語を正しく
表示させるためには、global
セクションに以下のエントリを追加してお
くと良いようです。
mangle case = no case sensitive = no default case = upper preserve case = yes short preserve case = yes
日本語を利用するには、コンパイル時に Makefile
で
-DKANJI=\"euc\"
などと指定する必要があります。また 1.9.16p2 からは、smb.conf
で
coding system = <コード系>
"cap"
という漢字コード系が追加されました。
なおコード系を unicode にしておくと、日本語 Windows 95 から Samba のド ライブを接続した場合、新規フォルダの作成ができなくなるという不具合があ るそうです。
==訳注終==