Linux でも他の Unix 上でも、Samba の設定は /etc/smb.conf
とい
うファイルにまとめて記されています。どのシステムリソースを公開するか、
またそれらにどのような制限を科すかなどは、このファイルで設定します。
この節に続く 2 節では Linux のドライブやプリンタを Windows マシンから
共有する方法について述べます。この節で示す smb.conf
は、できるだ
け簡単にこれらの機能を実現するように書いたものですので、あくまで導入的
なものと考えてください。
この smb.conf
の詳細が解らなくても心配する必要はありません。重要
な概念については後の節であらためて説明します。
smb.conf
中の各々のセクションは、セクションヘッダ
([global]
、[homes]
、
[printers]
等)から始まります。
global
セクションでは全てのセクションに共通な変数を指定します。
homes
セクションを指定すると、リモートユーザは自分のホームディレ
クトリへアクセスできるようになります。つまり Samba ホストである Linux
マシンにアカウントを持っている人が Windows マシンで接続すると、彼ら個
人個人のホームディレクトリを利用できるようになります。このサービスを利
用するには Linux マシンにアカウントを持っていなければなりません。
ここに示した smb.conf
の例では、リモートユーザが自分のホームディ
レクトリにアクセスし、/tmp
ディレクトリに書きこみできるように
しています。Windows ユーザにこれらのリソースを見せるには、Linux のホス
トがローカルなネットワーク上になければなりません。Windows のファイルマ
ネージャやエクスプローラを用いれば、これらのドライブをネットワークドラ
イブとして接続できます。
この文書の以下の節では、他のリソースを共有させるための smb.conf
ファイルの書式についても述べています。参考にしてください。
; /etc/smb.conf ; ; Make sure and restart the server after making changes to this file, ex: ; /etc/rc.d/init.d/smb stop ; /etc/rc.d/init.d/smb start [global] ; Uncomment this if you want a guest account ; guest account = nobody log file = /var/log/samba-log.%m lock directory = /var/lock/samba share modes = yes [homes] comment = Home Directories browseable = no read only = no create mode = 0750 [tmp] comment = Temporary file space path = /tmp read only = no public = yes