ユーザーのほとんどの方が自宅にプリンタを持って いるか、勤務先のプリンタを使用しているかでしょう。 品質が向上する一方、価格は低下してきているため、 プリンタはPC周辺器機として一般にかなり普及して きました。プリンタハードウェアの製造元はCD-ROM またはディスクを製品プリンタに付属させています。 これらのCD-ROMはプリンタドライバ (プリンタとオペレーティングシステムの両方を理解する ソフトウェア)が含まれており、ほとんどのオペレーティング システムがこうしたCD-ROMを必要とするためです。 Red Hat Linuxではほとんどのプリンタモデル用ドライバを提供 していますので、プリンタ製造元のCD-ROMやディスクに あるドライバとソフトウェアは必要ありません。一部の例外 を除いて、実行しなければならないのはご使用の Red Hat Linuxシステムにプリンタを装着してプリンタの電源を入れ、 Red Hat Linuxから提供している便利なツールを使って設定するだけです。
Red Hat Linuxには、ローカルプリンタ及びリモートプリンタの設定用 グラフィカルユティリティが入っていますので、追加でドライバや アプリケーションをインストールする必要がありません。 プリンタ設定ツールは、設定ファイルを 手動で編集するよりも早くプリンタを設定できるようステップ バイステップのプロセスになっています。この章では、ご使用 のRed Hat Linuxシステムに直接接続しているプリンタの設定とテスト 方法を解説します。リモートプリンタの設定と高度なプリンタの 設定についてはRed Hat Linux カスタマイズガイドの プリンタの設定の章を参照してください。