次のページ
前のページ
目次へ
この章をすべて読む必要はありません。自分のモデムにあったところだけ
読んでください。さしあたっては、LT Modem のインストールについてだけ
です。Lucent 社のドライバと OpenSource のドライバを使う場合について
説明します。その他の Winmodem のドライバを書いた、あるいは使ったと
いう方がいらっしゃいましたら、そのドライバのソースがオープンかクロー
ズドかにかかわらず、わたしにメールをください
( alexandre12@mageos.com )。この章に追加いたします。
URL:
http://www.linmodems.org/linux568.zip
作者: Lucent Technologies
ライセンス: Non-GPL
サポート機器: Lucent チップ (Mars family) を使った ISA/PCI モデム
仕様: カーネルモジュール; シリアルポートのエミュレーション; PPP,Fax,
Voice が可能
最新バージョン(わたしが知るがぎり): 5.68
付属文書: README
動作環境: Redhat の 2.2.12 以上のカーネルで loadable module support
を有効にしてあること
使用方法: package を解凍して('unzip linux568.zip'), './ltinst' と打つ
こと。 それだけです!
発生しうる問題と対処方法:
- "insmod: ltmodem: Unresolved symbol(s) *****" と表示されるのは、カー
ネルがltmodem に適していないからです。ftp.kernel.org から 2.2.12 (以上)
のカーネルを取ってきて、コンパイル・インストールしてください。
- "Warning: kernel version mismatch..." と表示されるのは、2.2.12-20 の
カーネルでないからです。警告にすぎず、モデムが動かないわけではありません。
- "ltmodem: init_module: device or resource busy" と表示されたら、原因は
以下。
- LT モデムかその互換製品以外がインストールされているとき。
- ISA モデムで、isapnp で設定されていないとき。
- PCI モデムで、カーネルの PCI サポートが有効になっていないとき。
URL:
http://www.close.u-net.com
作者: Richard Close and Pavel Machek
ライセンス: GPL
サポート機器: ISA/PCI modems, with Lucent chipsets (Mars family)
仕様: ユーザ空間で動作するドライバ ; 音声通話が可能 ; V90 で PPP 不可
最新バージョン(わたしの知るかぎり): 0.9.2 (翻訳時: 0.9.8.1)
付属文書: README
動作環境: GNU C Compiler, automake
使用方法:
- ( 訳注:解凍・展開 'tar zxvf ltmodem*.tar.gz' とディレクトリ移動 ' cd
ltmodem*' )
- PCI の場合 : 'make ; make install' と打つこと。そして ltmodem
というプログラムを走らせて、モデムの設定をすること。
- ISA の場合( README.ISA というファイルを読んでください。) : 'mv
Makefile Makefile.PCI' および 'mv Makefile.ISA Makefile' と打つこと。
config.h というファイルをエディタで開いて、自分のモデムに適した( I/O
アドレス、DMA,IRQ について)正しい値に変更すること。そして、'make;
make install' と打つこと。モデムの設定には、ltmodem というプログラムを使う
こと。
発生しうる問題と対処方法:
- "Sorry, I can" found any modem..."と表示されたら、以下が原因。
- モデムが LT modem ではない。
- ISA モデムなのだが、isapnp で設定がされていない。
- ISA モデムで設定もすんでいるが、ltmodem プログラムが ISA 用に
コンパイルされていない。
- PCI モデムで、カーネルの PCI support が有効になっていない。
- PCI モデムで、カーネルの PCI support が有効だが、ltmodem
プログラムが PCI 用にコンパイルされていない。
次のページ
前のページ
目次へ