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1. はじめに

1.1 要求される知識

組み込み用の VMEbus プロセッサ・ボードで Linux を使うことはそう難しく はありません。しかし、基礎的な知識以上のものが要求されます。この文章 は、Linux マシンを完全に構築するための入門書ではありません。

この HOWTO ドキュメントを理解するためには、以下のことに精通して いなくてはなりません。

もし、上記のどれかにおぼつかないものがある場合は、ここで紹介している リンクを利用して、全てのパッケージを熟知しておくことを強くお勧めしま す。我々は上記に関してはいかなるメールにも返事は出しません。 質問はそれぞれ適切な HOWTO の著者へお願いします。もしくはハード ウエアの製造業者へご相談ください。

この文章は、VMELinux のインストールと Xycom 社 の XVME-655(6U VME processor board)での使用法を記述しています。Pentium と Tundra 社の Universe チップを使用している他のブランドのボードは VMELinux を走らせ る能力があるはずです。 テスト済みのボードについては VMELinux の Web サイトにある Board Support セクションを参照してください。 VMELinux Project Web Site

1.2 どうして VMEbus システムで Linux を使うのか?

VMEbus コンピュータのオペレーティングシステムは通常、リアルタイム・ オペレーティングシステム(RTOS)です。そしてそれらは高価で習得が難しい です。その代わり RTOS は現実世界のできごとに対してすばやく反応するので、 機器制御やプロセス応答に向いています。

VMEbus は、堅固なコンピュータ環境と相互接続のシステムを供給します。 多くのシステム・インテグレータにはこの堅固さが必要でしょうし、また非常に 速いリアルタイムの応答も必要でしょう。 しかし、リアルタイムの応答は不要だが以下の ようなものは必要、というケースも多々あります。

Linux はこれらの能力を全て持っています。だから VMELinux プロジェクト が存在するのです。

1.3 目的

VMELinux の目的は、 VME システム・インテグレータにオペレーティング・ システムの別の選択肢を与えることです。 機能が豊富で信頼性が高く、しかも低コストの Linux は、 組み込みコンピュータ産業界に恩恵を提供します。 オペレーティング・システムが高価であるために、経済的な理由から VME が 利用できないというアプリケーションが多いのです。Linux と VMELinux ドライバを利用すれば、堅固な VMEbus は新たな可能性を持つのです。

VMELinux プロジェクトの目的は以下の通りです:

1.4 フィードバック

VMELinux は現場でテストされていますが、うまく動作した点やうまく動作し なかった点についてぜひコメントを送ってください。

The VMELinux Project (vmelinux@va.net) まで、気軽にコメントをお送りください。

我々は各々の VME CPU ボードについての経験を得たら、この HOWTO に 別の設定も載せるつもりです。今のところ我々は Xycom 社のボードのみに ついて記述します。

1.5 VMELinux リビジョン履歴

Linux カーネル・ドライバ

VMEUtils プログラム

VMEShell ユーティリティ

1.6 著作権表示/配布

この文章の著作権は、John Huggins と VMELinux Project にあります (Copyright 1997-1998)。

オリジナルを改変しない複製は、著者の許可なしに物理的・電子的を問わず、 あらゆるメディアに自由に複写または配布できます。翻訳も翻訳者の掲示を 含むなら特別な許可なしに同様にできます。商業的な配布も許可し、また 奨励します。しかし、そのような配布は著者 The VMELinux Project (vmelinux@va.net) にお知らせくださるようお願いします。

ドキュメントからの引用(全文のコピーや全文へのポインタを含む派生し た著作)を事前の許可なしで使えます。

このドキュメント全体の複製・配布の際には著作権に関するこの注意事項を 添付するという条件を守ってください。またこの注意事項を各複製物のそれ ぞれに添付するようにしてください。

簡単に言うと、我々はあらゆる可能なチャンネルを経由してこの文書が 広く普及することを願っています。しかしながら、我々は HOWTO 文書を copyright で保護しており、HOWTO 文書を再配布する計画については連絡 してくださることを期待しています。


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