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8. /dev/ttyS2 などのシリアルポートデバイス

デバイスディレクトリにデバイスを作るには、Serial-HOWTO: 「/dev ディレクトリにおけるデバイスの作成方法」をご覧ください。

[ 訳注 : JF プロジェクトによる日本語訳 Serial-HOWTO ]

8.1 シリアルポートデバイスの名前と番号

Linux ではデバイスにメジャー番号およびマイナー番号があります。 /dev ディレクトリにおいて、各々のシリアルポートは ttyScua の2 つの名前が可能です。これら 2 つのドライバはわずかに異 なるふるまいをします。cua デバイスは推奨しておらず、将来は使用しないこ とになるでしょう。 cua デバイス をご覧くださ い。

DOS/Windows は COM 名を使いますが、setserial プログラムは tty00, tty01 などを用います。(PC のモニタである)コンソールと して使用する、シリアルポートではない /dev/tty0, /dev/tty1 などのデバイスと混同してはいけません。「標準的」な 場合の (COM1 など) DOS 上の名前と IO アドレスを以下に示します。(あなた の場合では異なるかもしれません)

       set-                                              IO
dos   serial          major minor         major minor  address
COM1  tty00  /dev/ttyS0  4,  64;  /dev/cua0  5,  64      3F8
COM2  tty01  /dev/ttyS1  4,  65;  /dev/cua1  5,  65      2F8
COM3  tty02  /dev/ttyS2  4,  66;  /dev/cua2  5,  66      3E8
COM4  tty03  /dev/ttyS3  4,  67;  /dev/cua3  5,  67      2E8

すべてのディストリビューションは ttyS デバイスを用いることに注意 してください( cua デバイスも完全に廃止できるまでは使用します)。以 下のようにタイプすることで、上記のことを確かめられます:

linux% ls -l /dev/cua*
linux% ls -l /dev/ttyS*

8.2 ttySN を /dev/modem へリンク?

いくつかのインストレーションでは、モデム用の /dev/modem およびマウス用の /dev/mouse という2つの特別なデバイスを作りま す。両者とも、インストール時に明示した /dev 以下にある適切な デバイスへのシンボリックリンクです(バスマウスを持っているなら、 /dev/mouse はバスマウスのデバイスを指しているでしょう)。

/dev/mouse および /dev/modem の利点に関しては、いく らかの議論がありました。これらのリンクを使用することは推奨しません。と りわけ、ダイヤルインにモデムの使用を考えているのなら、 /dev/modem を使用するとロックファイルが正常に動作しないため、 問題が発生するかもしれません。好みでこれらのリンクを使うのなら、リ ンクが確実に正しいデバイスを指すようにしてください。しかし、このリン クを変更したり削除すると、再設定が必要となるアプリケーションがあるかも しれません。

8.3 cua デバイス

各々の ttyS デバイスは cua デバイスと一致します。しかし、 cua デバイスは廃止すべきものであるため、(cua を必要としない 限り) ttyS を使うのが最も良いことです。cuattyS の間 には違いがありますが、精通したプログラマは ttyS ポートをあたかも cua ポートであるかのように振る舞わせることができ、cua ポート はもはや全く必要ありません。いくつかの古いプログラムを除き、cua を使用する必要がありません。

何が違うのでしょうか? cuattyS の間の主な違いは、通常の ``oepn'' コマンドでポートを開こうとしたとき、C プログラム中でどのよう に処置するのが異なります。cua ポートがモデム制御信号を確認するよ うセットしたのなら、DCD モデム制御信号が上がっていなくても、ポートを開 けます。(追加コードを加えた)賢いプログラムは ttyS ポートに同様の 振舞いを強制することができます。しかし、cua ポートはモデムが DCD を ON にできなくとも(誰も電話をかけていない、キャリアがないときに) 電 話をかけるために簡単にポートを開くことができます。このことが、かつて cua を発信に用い、ttyS を着信に用いていた理由です。

cua を使っているならば、Linux カーネル 2.2 を起動するときに警告メッ セージがカーネルログに書き込まれるでしょう。これは cua がなくなり かけている兆しです。


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