第一に、\fB や \fP のような直接のフォントオペレータを使わないこと。引 数を指定するマクロを用いる方が良い。この方法なら、よくある不都合、つま り、範囲の終端で、フォントの変更を忘れて、次のフォントの変更の部分まで、 ボールドやイタリックが延長される不都合を避けることが出来る。嘘だと思う だろうが、実際、良くあることなのだ。
Tmac.an マクロでは、以下のタイプフェイスが使える。
.B ボールド .BI ボールドとイタリックが交互 .BR ボールドとローマンが交互 .I イタリック .IB イタリックとボールドが交互 .IR イタリックとローマンが交互 .RB ローマンとボールドが交互 .RI ローマンとイタリックが交互 .SM 小さめのサイズ (標準の9/10のサイズ) .SB 小さくてボールド(小さめのサイズとボールドが交互になるのとは違う)
「X と Y が交互」というのは、奇数番目の引数のタイプセットが、X となり、 偶数番目の引数のタイプセットが Y になることである。例えば、
.BI "引数1はボールド " "引数2はイタリック " "ボールド " "そしてイタリック"
ここで、引数に空白を含めるためには、ダブルクォーテーションマークが必要 である。
使えるものはこれくらいである。さて、次に、いろいろなタイプフェイスの使 い方を決めなければならない。(部分的に man(7) をそのまま引用してしまった)
UNIX の世界では、man page についての多くの気難しいしきたりがあるけれど も、Linux 独自の 数百の man page が、我々の標準である。
関数については、引数は常に、形式のセクションにおいても、イタリックを使い、関 数の他の部分は、ボールドを使う。つまり、
.BI "myfunction(int " argc ", char **" argv );
ファイル名は、形式セクションを除いて、常にイタリックで表す。形式セ クションではインクルードされるファイルには、ボールドを使う。つまり、次 のようにする。
.I /usr/include/stdio.h and .B #include <stdio.h>
特別のマクロ(普通大文字で表記される)には、ボールドを使う。
.B MAXINT
エラーコードを列挙する時には、コードをボールドにする。このリストは、普 通、.TP (ぶら下がりタグを伴った段落)マクロを次のように用いる。
.TP .B EBADF .I fd は、有効なファイル識別子ではない。 .TP .B EINVAL .I fd は、読み出しに適していない。
他の man page につての 言及(もしくは現在の man page のテーマについて の言及)にはボールドを使う。マニュアルのセクション番号がある時には、空 白なしのローマンで表す。
.BR man (7)
短縮形を使う時は、小さい文字を使った方が、見栄えが良いので、お勧めである。
.SM UNIX .SM ASCII .SM TAB .SM NFS .SM LALR(1)