Linmodem は、"winmodem"(「免責」の項参照)の Linux 用の実装です。 これらのモデムは、伝統的にモデム上のハードウェアによって処理されてきた 機能を、程度の差はあれ、ソフトウェアに頼って処理しているという意味で、 モデム「未満」であると言えます。 この根本的な理由は、もちろんソフトウェアがハードウェアより安価であり、 (通常は)ネジ回しを使わなくてもアップグレード/拡張/改良が可能である、 ということです。しかし、とにかくモデムが機能するには、その人が好む オペレーティングシステムで実行可能なソフトウェアを必要とします。
これを書いている時点では、Linux で動作する winmodem はごくわずかです。 ドライバが存在することが分かっている各チップセットについては、この ドキュメントの以降にセクションがあり、インストール方法を説明しています。
【訳注:GeeWhiz 9.8.7 というのは架空の商品名です。gee whiz は、ウワー、 ヒエー、おやまあ、おいおい、といった感嘆・驚きを意味することばです】
インストールされているハードウェアに関する情報は 次のようなコマンドを使って得られます:
cat /proc/pci
and lspci
pnpdump
and isapnp
cardctl ident
dmesg | more
and cat /proc/interrupts
MarvS は「Windows のデバイスマネージャは同様の情報を提供するが、メーカは単
にそのブランド名をビルトイン・モデムに付けることが多いので、この情報はあな
たが期待するほどには役に立たないかもしれない (例えば、"Compaq Internal 56k"
モデムって、どんなチップセットが入っているのだろう?)」と指摘しています。
MS Windows に実装されているダイアルアップネットワークのメニューのチェック
ボックスオプションで、モデムのログを作ることにより追加の情報を得られること
があります。作成されるファイルは、C:\WINDOWS\MODEM.LOG
です。
これにはモデムの初期化文字列と、他の有用な情報も入ったモデム設定ファイルの
名前がたぶんあるでしょう。
モデムの正確な名前がわかれば、 Rob Clark のサイト の database にある Linux Modem Compatibility で検索することができます。 (この Web ページで表示される)一覧表の左側のカラー/文字コードは、 そのモデムが Linux で動作するかどうかを示します。 コード "LM" は Linmodem を意味し、モデムのメモとして必要なドライバが 書いてあるはずです。"WM" は winmodem であることを意味し、サポートが 存在することは知られていません。 よく似た名前のモデムには同じチップセットが入っているだろうとか、全く 同じようにふるまうだろう、と仮定しないように注意してください! あなたの WhizBang LX56 と友人の WhizBang GT56 は、完全に異なる内部構造 を持つことがあるのです。
モデムの正確な名前を知らない場合、モデムの識別番号をベースにして検索する ことができます: あらゆるモデムには登録番号が印刷されているはずです。それは、ボード製作者 の名称かもしれないし、あるいは FCC 登録番号かもしれません。 そのようなモデム・ボード上の ID 番号の例の写真が Rob Clark のサイト の http://www.kcdata.com/~gromitkc/fcc1.jpg にあります。 これで、チップセット/ドライバ情報を得るために、モデムと FCC ID の 一覧表 をウェブ・ブラウザで検索することができます。 あるいは http://www.fcc.gov/oet/fccid/ で直接、 米国連邦通信委員会 (FCC) のデータベースを検索することもできます。 慎重に説明を読んでください。そして O(文字)を0(数字)と混同したり、他の ありうる混乱をしないように注意してください。
ラップトップを持っているが中を開けたくないとか、特定のマシンを買うことを 検討しているが、ベンダーはあなたに情報やサンプル・ボックスを提供すること に対して十分な思いやりがないなら FCC ID 番号を知ることはできないかもしれ ません。このような場合は、いくつかの選択肢があります: