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2. 入手先

2.1 この文書

この文書は Linux HOWTO シリーズの一つですので、 Linux HOWTO が置か れているところ(例えば http://sunsite.unc.edu/pub/linux/docs/HOWTO/ )ならばどこにでもあるはずです。 HTML 版(おそらくは多少新しい版)をお望みでしたら http://ftp.linux.org.uk/~barlow/howto/gcc-howto.html をどうぞ。

2.2 他の文書

gcc に関する公式な文書は配布ソース(後述)に texinfo 形式およ び *.info ファイルとして入っています。CD-ROM がある方、充分高 速なネットワークを利用できる(あるいは辛抱強い)方は配布パッケージを手 に入れて untar し、適宜必要なものを /usr/info にコピーするだけ です。以上のいずれも不可能な方は、 tsx-11 でもこの文書を入手できます。ただしこちらは常に最新版であるとは限りませ ん。

libc に関する情報源は二つあります。 GNU libc には info ファイルが付属 しており、これには Linux の libc の内容が(stdio を除いて)比較的正確 に記述されています。また man ページ のアーカイブは Linux 向けに書かれたもので、システムコール(セクション 2)と libc の関数(セクション 3)に関する記述がたくさんあります。

2.3 GCC

二つの選択があります。

  1. Linux 用の GCC 公式配布版が常にバイナリ形式(コンパイル済み)で ftp://tsx-11.mit.edu:/pub/linux/packages/GCC/ に置かれています。この文書を書いている時点での最新版は 2.7.2 で、 gcc-2.7.2.bin.tar.gz というファイルです。 訳注:翻訳時では 2.7.2.1 が最新版です。
  2. Free Software Foundation からの GCC ソースの最新配布版が GNU archives にあります。こちらのバージョンは常にバイナリ配布のものと同じであるとは 限りませんが、現在のところは同じ 2.7.2 です。 Linux GCC をメンテナンス してくれている人々は、最新バージョンのコンパイルを容易にするための 作業をしてくれており、 configure スクリプトですべての設定が完了し ます。 tsx-11 にも有用なパッチが置かれていることがありますので、チェックしておきましょ う。

ごく初歩的なコード以外をコンパイルするには以下のようなものも必要になり ます(実はほとんどの初歩的なコードにも必要です)。

2.4 C ライブラリとヘッダファイル

ここで必要になるものは、システムで ELF と a.out のどちらを用いてい るか、あるいは読者がどちらを用いたいかによって変わります。 libc 4 か ら 5 にアップデートするときは ELF-HOWTO を読んでおくようにして下さい。 この文書を入手したのと同じところにあるはずです。

以下に示すものも今までと同じく tsx-11 にあります。

libc-5.2.18.bin.tar.gz

ELF 共有ライブラリと静的リンクライブラリ、インクルードファイルです。 C ライブラリと math ライブラリが入っています。

libc-5.2.18.tar.gz

上記のソースです。ヘッダファイルを入手するには .bin のパッケージ も必要です。 C ライブラリを自分でコンパイルするかバイナリを使うかで悩 むかもしれませんが、ほとんどの場合はバイナリを使うのが正解です。しかし NYS か shadow password を利用したい場合は自分でライブラリを作る必要が あるかもしれません。

libc-4.7.5.bin.tar.gz

a.out 形式の共有ライブラリと静的リンク用のライブラリです。 バージョン 4.7.5 の C および関連のライブラリとなっています。このパッケージは上記 のバージョン 5 ライブラリと共存できるようになっていますが、a.out 形式 のプログラムの作成や利用をしない限りはこのパッケージは必要ありません。

2.5 関連ツール(as, ld, ar, strings 等)

今までのものと同じく、 tsx-11 から入手します。現在のバージョンは binutils-2.6.0.2.bin.tar.gz です。

訳注:翻訳時の最新版は 2.7.0.3 です。

現在 binutils は ELF 対応のものしかありません。また最新版の libc も ELF ですので、 a.out の libc は ELF の libc と一緒に使う必要があるでしょ う。現在では C ライブラリの開発はほとんど ELF ベースになってきています から、特に a.out にこだわる理由がない限り ELF を用いるようにしましょう。


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