忘れないでください。焼き損ねた CD-ROM には、コースターとしての使い道が 残っています :-)
最初に、CD ライタが製品に付属しているソフトウェア (つまり、他のオペレーティングシステム) で動作することを確認してください。具体的には以下の項目を確認します:
付属のソフトウェアを使って「それでも動かない」というのであれば、 ハードウェアのリソースの衝突かハードウェアの欠陥でしょう。これで動作して、 かつ Linux の起動に loadlin を使っているのであれば、loadlin の問題です。 loadlin はハードウェアの大部分が既に初期化された状態でウォームブートを 行うので、Linux カーネルを混乱させることがあります。
Linux では、一部のバージョンの C ライブラリは不完全です(バグがある)。 したがって、あるバージョンの C ライブラリとリンクしたアプリケーション はライブラリのバージョンが変わると動作しないことがあります。コンパイル 済みのバイナリが起こすエラーの例を以下に示します:
[root@Blue /dev]# cdrecord -eject dev=0,6,0
cdrecord: No such file or directory. No read access for 'dev=0,6,0'.
解決方法は、新しい C ライブラリをインストールすることですな。
Linux を試してください。DOS でやる SCSI ドライバのインストールと設定は 最悪です。Linux が複雑すぎる? 冗談でしょ!
このエラーは主に以下のような原因で起こります:
さまざまな環境で、SCSI デバイスは自分自身を SCSI バスと(電気的に)切断・ 再接続します。この機能が使えなければ(SCSI コントローラとカーネルの パラメータを確認してください)、CD ライタによっては CD-R の焼き付けと 固着の際に問題が起きることがあります。
特に NCR 53c7,8xx SCSI ドライバではこの機能がデフォルトで無効になって いるので、以下の項目を最初にチェックすると良いでしょう:
NCR53c7,8xx SCSI support [N/y/m/?] y
always negotiate synchronous transfers [N/y/?] (NEW) n
allow FAST-SCSI [10MHz] [N/y/?] (NEW) y
allow DISCONNECT [N/y/?] (NEW) y
自分で焼いた CD の再生に関して問題があると報告してくれた人たちがいます。 とても古いオーディオ CD プレイヤーや車載 CD プレイヤーなら CD-R の演奏 に問題が生じるものがありますが、極めて稀です。むしろ、よくありがちな問題は CD-RW に関するものです。CD-RW は、CD-R や工場生産された「銀色の」 ディスクほどにはレーザー光を反射しないのが原因です。
SCSI ホストアダプタ・エミュレーションを組み込むと、 SCSI デバイスの名前が変わります。 そのスキャナが /dev/sg0 だった場合、/dev/sg1 とか /dev/sg2 になります。 さる高名なカーネル開発者は、この仕様を完璧にイカれたダメ仕様とは考えず、 過去において devfs などの解決法を拒否しました。 それはさておき、まずすべきことは、 /dev/scanner というリンクを作って、それが実際の generic SCSI デバイスを指すようにすることです。以下に例を示します。
cd /dev
ls -l scanner # 現在の設定を表示
ln -sf sg2 scanner
# スキャナをテスト
ln -sf sg1 scanner
# スキャナをテスト
# とか なんとか...
アプリケーション開発者は、 この、危険で、エラーになりやすい名称付け規則のサポートについて 熟慮する必要があります。 少なくとも、cdrecord が使っている SCSI デバイス上の位置 (coordinates) のような、 中間的な方法を検討してみてください。