マジックワードは DISPLAY
です。X ウィンドウシステムでは、ディスプレイは
(単純化して) キーボード、マウス、スクリーンから成ります。
ディスプレイはサーバプログラムによって管理されます。
これは X サーバと呼びならわされています。
このサーバは、サーバに接続する他のプログラムに表示能力を与えます。
ディスプレイは名前で表されます。例えば:
DISPLAY=light.uni.verse:0
DISPLAY=localhost:4
DISPLAY=:0
コロン(:)、番号 (例示した 0 や 4 ) から成ります。ディスプレイの表記の ホスト名は X サーバを実行しているコンピュータの名前です。ホスト名を省略すると、 ローカルホストを示すことになります。 番号は普通 0 です――1台のコンピュータに複数のディスプレイが接続されて いるのなら、別の値になるかもしれません。
上記のディスプレイ表記に .n
が添えられることもあります。この .n
は
スクリーン番号を指しています。ディスプレイは複数のスクリーンを持つことが
できます。普通は (番号 n=0
の) ひとつのスクリーンしかないので、
これが既定値になっています。
他の DISPLAY
の書式もありますが、上記の書式で本書の目的を行うには
十分です。
技術的な興味のために:
hostname:D.S
はホスト hostname
のディスプレイ番号 D
の
スクリーン番号 S
を意味します――この表記のディスプレイのための
X サーバは TCP ポート 6000+D
をリッスンします。host/unix:D.S
はホスト host
のディスプレイ番号 D
の
スクリーン番号 S
を意味します――この表記のディスプレイのための
X サーバは UNIX ドメインソケット /tmp/.X11-unix/XD
をリッスン
します (なので host
からしか到達できません)。:D.S
は host/unix:D.S
と等価です。ここで
host
はローカルのホスト名です。