端末とホストコンピュータの両方で Setup の手続 きを踏まずに端末をインストールするてっとりばやい手順です。端末がコンピュ ータとは互換性のない状態でセットアップされるようなことになったら、おそ らくまともに動かないでしょう。幾つかのことを理解してなければさらなる情 報を本書の他の個所に求めなければなりません。
端末をインストールするため、とっかかりとして /etc/termcap
か
terminfo.src
を最初に見てください (
Terminfo と Termcap (詳細)) をご覧ください)。そして、接続する
シリアルポートは何か、tty の名称は何か (例えば ttyS1
,
デバイス名称をご覧ください) について解決してお
いてください。root ユーザになって、/etc/inittab
の getty コマ
ンドの次行に、別の新たな getty コマンドを追加してください。getty コマ
ンドの形式は使用する getty プログラムに依存します。agetty
(Debian
ディストリビューションでは getty
と呼びます) は簡単です (設定ファ
イルがありません)。``info
'' か ``man
'' 、または再度
``getty
'' をご覧ください。getty に関して、パラメータは
terminfo (か termcap) での名称 (vt100 のような) を使用します。そして、
端末がサポートするボーレートをタイプしてください。でもあまり高いボーレ
ートを設定するのなら、
フロー制御 を使う必要があるかもしれません。
それから、端末のメインシリアルポートとコンピュータ側で選択したシリアル ポートとをヌルモデムケーブルで物理的に接続して、端末の電源を入れてみて ください。ほとんどの既成ケーブルがハードウェアフロー制御用に正しく結線 されてると期待しないでくださいね。端末のボーレートが getty に与えたの と同じであることと、``データビット'' が 8 であることを確認してください。 そして、コンピュータコンソールで ``init q'' とタイプすることで inittab ファイルへの変更が反映されます。この時点で、端末でログインプロンプト を見ることができるはずですが、もし表示されなければ端末のリターンキーを 叩いてみてください。動かないようなら本書をさらに読んで、 トラブルシューティングもご覧ください。