パッケージを入手するときには,特別な理由がない限りはできるだけ新しいも のを入手しましょう.
ここで挙げるのはディストリビューションのブートディスクの配布元です. マシンに負荷をかけないために,ミラーサイトを使うようにしましょう.
ディストリビューションのブートディスク以外にも,以下のようなレスキュー ディスクのイメージが入手可能です.特に指定しない限りは http://metalab.unc.edu/pub/Linux/system/recovery/!INDEX.html ディレクトリにあります.
tomsrtbt
, 作者は Tom Oehser さん.カーネル 2.0 ベースの 1
枚のブート/ルートディスク.たくさんの機能とサポートプログラムが付いて
います.IDE, SCSI, テープ,ネットワークカード,PCMCIA 等をサポート.
ディスクの修復とデータ書き戻しのためのユーティリティプログラムが約 100
個入っている.このパッケージには,必要に応じて新しいものを追加できるよ
うに,イメージの分解と再構成のためのスクリプトも入っている.
rescue02
, 作者は John Comyns さん.カーネル 1.3.86 ベースの
レスキューディスク.IDE, Adaptec 1542, NCR53C7,8xx をサポート.ELF バ
イナリを使っているが,どんなシステムにでも使えるだけのコマンドが入って
いる.他の SCSI カードのサポート用に起動後にロードできるモジュールがあ
る.RAM ディスクが 3M 必要なので,メモリが 4M のマシンでは動作しないと
思われる.
resque_disk-2.0.22
, 作者は Sergei Viznyuk さん.
必要な機能が全部揃っている,カーネル 2.0.22 ベースの1枚のブート/ルー
トディスク.IDE と多数の SCSI コントローラ,ELF, a.out を組み込んであ
る.多数のモジュールや,ディスク修復・データ復旧用のユーティリティが入っ
ている.
cramdisk
イメージ,カーネル 2.0.33 ベース.メモリが 4M や
8M のマシンでも利用可能.math エミュレーションとネットワーク(PPP,
dialin スクリプト,NE2000, 3C509),パラレルポート用 ZIP ドライブをサポー
ト.このディスクイメージは RAM が 4M の 386 も起動できる.ネットワーク
から DOS パーティションまでダウンロードに利用できるように,MSDOS サポー
トも入っている.http://metalab.unc.edu/pub/Linux/system/recovery/images
レスキューディスクを作るためのパッケージは metalab.unc.edu でいくつか 入手することができます.こうしたパッケージを使うと,入れるファイルをセッ トでまとめて指定したり,ブートディスクの作成を(程度はいろいろありますが)ソフト ウェアで自動化することができます.詳しくは http://metalab.unc.edu/pub/Linux/system/recovery/!INDEX.html をご覧ください.ファイルの日付はよく確認してください.というのも, 一部のパッケージは何年間も更新されておらず,RAM ディスクにロードする圧 縮形式のルートファイルシステムの作成もサポートしていません.筆者が知る 限りでは,このような古いパッケージは Yard だけですが.
Graham Chapman さんはブートディスクの作り方の例として,便利なスクリプ トのセットを作成しています.この HOWTO の前のバージョンではこのスクリ プトを付録として入れていましたが,現在は文書に載せるのはやめてウェブペー ジに置いています:
http://www.zeta.org.au/~grahamc/linux.html
このスクリプトを使えば便利さが分かると思いますが,説明はよく読んでくだ さい.例えば,スワップデバイスを間違えて指定すると,ルートファイルシス テムが跡形もなく消去されてしまいます.使う前にはちゃんと設定されている か確かめましょう.
作者は Werner Almesberger さんです.優れたブートローダですし,ドキュメ ントにはブートセクタの内容やブートプロセスの初期段階に関する情報が書か れています.
ftp://tsx-11.mit.edu/pub/linux/packages/lilo/ から ftp で 入手することができます.metalab やそのミラーからも入手することができま す.
色々なところに置いてあります. usenet のニュースグループ
news.answers
や comp.os.linux.answers
を見てください.
FAQ は http://linuxdoc.org/FAQ/Linux-FAQ.html で入手できますし,HOWTO 文書は http://linuxdoc.org/HOWTO/HOWTO-INDEX.html で入手できます. Linux 関連の文書のほとんどは Linux Documentation Project のホームページ で入手できます.
新しくなった RAM ディスクの動作に関する優れた文書が Linux カーネルに付 属しています. /usr/src/linux/Documentation/ramdisk.txt を見てください.これは Paul Gortmaker さんが書いたもので,圧縮ファイル システムの作り方が書いてあります.
Linux のブートプロセスの関する情報へのポインタをいくつか示しておきます:
ブートセクタに関するアセンブリコードがある.
圧縮されたカーネルの展開に関するコードがある.
カーネルの初期化のコードがある.setup.c
に ramdisk 変数がある.
RAM ディスクドライバがある.rd_load
手続きと
rd_load_image
手続きはデバイスから RAM ディスクにブ
ロックをロードする.identify_ramdisk_image
はファイ
ルシステムの種類を判別し,展開するかどうかを決める.