bashの環境変数はその機能を簡単に予想できるようなコマンドとなっています。bashに正しく指示すれば、コマンドはすぐに遂行されます。それでは、これらの環境変数を見ておきましょう。シェルプロンプトから、次のように入力してください。
env |
bash環境変数の長いリストが表示されます。それぞれの環境変数は、ユーザーの環境をカスタマイズするのに役立ちます。
PATH環境変数は、デフォルトパスとして何が使用されるのかを定義します。私たちのアカウントnewuserのPATH環境変数は、次に示すものと似たようになっています。
PATH=/usr/local/bin:/usr/X11R6/bin:/usr/bin:/bin:/usr/X11R6/bin:/home/newuser/bin |
PATHステートメントは雑然としていて分かりにくいように見えますが、実は、プログラムがどこにあるのかを示す案内標識なのです。
PATHの標準 | |
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前にFilesystem Hierarchy Standard(the section called ファイルシステムの全体像 in Chapter 11を参照)のお話をしましたが、覚えていますか。PATHステートメントはこの標準に従って設定され、また、プログラムもFHSに従ってディレクトリにインストールされます。つまり、PATHステートメントのおかげで、bashは、ほとんどどのようなプログラムでも、FHSに従ってインストールされていることを前提にして、それらを自動的に見つけることができるのです。 |