Unix, Atrai, VMS, MS-DOS または OS/2 版の GNUPLOT はコマンドライン編集 機能を持っています.さらに履歴機能によって過去のコマンドを呼び出し, 編集し,再実行することができます.コマンドラインの編集が終った後に改行 または復帰キーを押すと,そのときのカーソルの位置にかかわり無く行全体を 入力します.
編集用のコマンドは以下の通りです.
B で1文字左へ移動. ^F で1文字右へ移動. ^A で行頭へ移動. ^E で行末へ移動. ^H か DEL でカーソルの左の文字を削除. ^D でカーソル位置の文字を削除. ^K でカーソル位置以降の文字をすべて削除. ^L,^R で画面が乱れた場合などに行を再表示. ^U で行全体を削除. ^W でカーソルの左の1語を削除.
P で履歴をさかのぼって検索. ^N で履歴をくだって検索.
MS-DOS [原文: IBM PC] においては,DOSEDIT や CED といった TSR プログラムを 利用したい場合があるでしょう.そのような場合,GNUPLOT を行編集機能なしで コンパイルすることも可能です(makefile のデフォルトの設定).MS-DOSで GNUPLOT 自身の行編集機能を利用する場合は,makefile において READLINE をセットし,リンクファイルに readline.obj を追加して下さい.readline を使うと MS-DOS または Atari 版において以下の矢印キーが利用可能になります.
左矢印 - ^B と同じ. 右矢印 - ^F と同じ. Ctl + 左矢印 - ^A と同じ. Ctl + 右矢印 - ^E と同じ. 上矢印 - ^P と同じ. 下矢印 - ^N と同じ.
readline の Atari 版ではさらにいくつかのキーエイリアスが定義されています.
Undo - ^L と同じ. Home - ^A と同じ. Ctrl Home - ^E と同じ. ESC - ^U と同じ. Help - `help' とリターン. Ctrl Help - `help '.(gnuplot で使われている readline 関数は,GNU BASH や GNU EMACS で使わ れているものと同じではありません.しかしそれなりに互換性はあります.)