ここではWindowsクライアントのセットアップについて解説します。
クライアントのPCにはTCP/IP用のCOMポートリディレクター(com-port redirector
)が必要です。これにかなうプログラムはwindows 3.1とwindows 95用の 'tactical
software'の「dialout/ip」です(windows 3.1版は16-bitアプリケーションです。また
windows nt用の32-bitプログラムは1997年の夏に公開されます)。
(訳注:以下のサイトから入手できます。
http://www.tactical-sw.com。
windowsnt用のものはすでに公開されています。
評価版windows95 dlip95.exe
で約1,133kbありました)
dialout/ipは新しい仮想comポート上の共有モデムを表示するものです(訳注:
windowsの「モデムのプロパティ」からみると新しいcomポートが見えます)。
仮想comポートは,windowsプログラムからは,共有モデムが直接つながっているか
のようにみえます。多くのクライアントプログラム(windows 95 ダイアルネット
ワークなどもそうです)はこれを認識し実際のcomポートとモデムがあるか
のように動作できるのですが、一般的にfaxアプリケーションなどuart(訳注:
universal asynchronous receiver transmitter
の略)
コントロールラインを使うものは除きます。dialout/ipはtelnetプロトコルを
供給するように設定することもできますが,この特性はモデム
をプール(pool)する製品にのみ
当てはまり、この文書で述べるlinux設定には当てはまりません。
またその名前にもかかわらずDialOut/IPは呼び出される側としても使えるアプリケー
ションです。
www.tactical-sw.com
サイト上では
1〜2週間の期限付きの評価版をダウンロードするページがあります。
インストールと設定はSETUPプログラムで行えます(訳注:ダウンロードした
ファイル(.exe)は自己解凍してインストールを開始します)。またインストールの詳細に
ついてはREADME.TXTファイルに書かれています。
DialOut/IPを実行したときは,IPアドレスと共有モデムのポート番号を入力します。
DialOut/IPは商用の製品でモデムあたりにライセンスが適用されます。つまり 値段は共有しているモデムの数に依存しています。ライセンスには 「共有モデムにアクセスするPCマシンの任意の台数にインストールできる」 と書かれています。 __