イントラネットは違うプラットフォーム上のリソースを共有できないと完全とは 言えません。そこで他のファイルシステムをサポートできるようにする必要が あります。その結果他からもデータを参照することができるようになります。 このドキュメントはLinuxから以下のファイルシステムに接続する方法を説明します。
これらのファイルシステムはLinuxカーネルにモジュールとして組み込まれています。 これはLinuxバージョンに依存しています。カーネルコンパイルに慣れていない場合は Kernel HOWTO http://sunsite.unc.edu/mdw/HOWTO/Kernel-HOWTO.html を参照して下さい(訳注:和訳が出ています)。 またモジュールについては Module HOWTO http://sunsite.unc.edu/mdw/HOWTO/Module-HOWTO.html を参照して下さい(訳注:こちらも和訳が出ています)。
Netware サーバ上のファイルを共有するために、NCP(ncpfs)をサポートする
必要があります。NCPFSはLinuxカーネルバージョン1.2.xと1.3.71以降で動作します。
1.3.x以前のカーネルでは動作しません。Netware 4.xのNDSデータベースに
アクセスできませんがバインダリ(bindery)を使うことはできます。
Netware 4.xを使う場合は、
コンソールでSet Bindery Context
と実行することで特定のコンテナ
(containers)でバインダリをサポートすることが可能です:
set Bindery Context = CORP.MYDOM;WEBUSER.MYDOM
上の例では2つのコンテナでバインダリをサポート可能にしています。
以下のURLからNCPファイルシステムユーティリティをダウンロードしておいて 下さい。 ftp://sunsite.unc.edu/pub/Linux/system/filesystems/ncpfs/ncpfs.tgz (カレントバージョン:ncpfs-2.0.10)
ncpfs ユーティリティをインストールするには:
zcat ncpfs.tgz | tar xvf -
これでディレクトリに展開されます。この場合ncpfs-2.0.10
ディレクトリ
が作られるので作業ディレクトリをここに変更して下さい。READMEを読み、必要なら
Makefileを編集します。
ncpfsのインストールは使っているカーネルバージョンに依存しています。 カーネル1.2では'make'と入力するだけです。'make install'と入力する と実行ファイルとmanファイルがインストールされます。
カーネル 1.3.71 以降を使っている場合はカーネルを再構築する必要があります。 現在のカーネルではncpfsのカーネルパートはすでに組み込まれています。 カーネルに何が組み込まれているかは
cat /proc/filesystems
でわかります。
ここでncpfsを認識するかどうか表示します。
ncpfsがない場合はカーネルをコンパイルするかモジュールとしてncpfs を追加します。 カーネルの再コンパイルは'make config'と入力します。
The IPX protocol (CONFIG_IPX) [N/y/?]
ここで 'y' と答えて下さい。
カーネルがうまくインストールできたら、再起動して/proc/filesystems
をチェックして下さい(訳注:cat /proc/filesystems
とします)。
もしこれでよければncpfsユーティリティをインストールします。ncpfsファイルを
ダウンロードして展開したディレクトリに移動して'make'と入力します。コンパイル
が終了したら'make install'とすればユーティリティとmanページファイルが
インストールされます。
インストールをチェックするために
# ipx_configure --auto_interface=on --auto_primary=on
....wait for 10 seconds and type
# slist
Netwareサーバのリストをこれで見ることができます。これでNetwareサーバから
共有ファイルの準備ができました。
サーバ MYDOM_NW 上の ボリューム VOL1: \home\
htmldocs
ディレクトリから HTMLファイルにアクセスする必要がある場合は
新しいユーザー 'EXPORT'(パスワード 'EXP123')を作ることをお奨めします。
このユーザーはSYSCON 、NWADMINを使ってこのディレクトリにアクセスするための
ものです。
Linuxマシンで新しいディレクトリ/mnt/MYDOM_NW
を作ります。
以下のコマンドを実行して下さい。
ncpmount -S MYDOM_NW -U EXPORT -P EXP123 /mnt/MYDOM_NW
netwareファイルシステムをマウントするために
ls /mnt/MYDOM_NW/vol1/home/htmldocs
これはMYDOM_NW/VOL1:\HOME\HTMLDOCS
の全ファイルのリストを
表示します(Netwareのファイル記法を使っています)。問題があれば
IPX HOWTO、
http://sunsite.unc.edu/mdw/HOWTO/IPX-HOWTO.html
を参照して下さい。IPXシステムについて詳しく書かれています。
Windowsサーバ上のファイルを共有するためにSMB (smbfs)をサポートさせます。
Sunsiteの ftp://sunsite.unc.edu/pub/Linux/system/filesystems/smbfs/smbfs.tgz からSMBファイルシステムユーティリティをダウンロードしておいて下さい(現在 のバージョンはsmbfs-2.0.1です)。
smbfsユーティリティをインストールするために
zcat smbfs.tgz | tar xvf -
と入力するとファイルが展開されます。
ここではsmbfs-2.0.1
ディレクトリができました。インストールする前に
このsmbfsディレクトリに移っておきます。READMEを読み必要ならMakefileを編集し
ておいて下さい。
smbfsは使っているカーネルのバージョンに依存します。カーネル 1.2 では'make' と入力するだけです。'make install'で実行ファイルとmanページが インストールされます。
カーネル2.0以降を使っている場合はカーネルの再コンパイルをする必要があります。 これらのカーネルではsmbfsのカーネルパートはすでにメインソースツリーに 含まれています。カーネルを再コンパイルする必要があるかどうかは
cat /proc/filesystems
と実行してチェックします。
カーネルがsmbfsを使っている場合はそれが表示されます。
smbfsがない場合はカーネルを再コンパイルしてモジュールとしてsmbfsを追加して 下さい。カーネル再コンパイルは'make config'としてSMB filesystem support を聞かれたらyesと答えるだけです。 もしこれでよければncpfsユーティリティをインストールします。smbfsファイルを ダウンロードして展開したディレクトリに移動して'make'と入力します。コンパイル が終了したら'make install'とすればユーティリティとmanページファイルが インストールされます。
ここで例としてWinNTサーバを'MYDOM_NT'とし、パスワード不要の
C:\PUB\HTMLDOCS
ディレクトリ(共有名は'HTMLDOCS')
を共有します。Linuxマシンで新しいディレクトリ/mnt/MYDOM_NT
を
作り、
smbmount //MYDOM_NT/HTMLDOCS /mnt/MYDOM_NT -n
と入力するとSMB(Windows共有)ファイルシステムがマウントされます。
smbmount //MYDOM_NT/COMMON /mnt/MYDOM_NT -n -I 172.16.0.3
と入力してみて下さい。
ls /mnt/MYDOM_NT
でbsol;bsol;MYDOM_NT\PUB\HTMLDOCS
(Windowsのファイル記法)
の全ファイルのリストが表示されます。
はじめにカーネルはNFSファイルシステムを組み込まれているかあるいはモジュール として使える必要があります。
ここでMYDOM_UNIXという名前でIPアドレス172.16.0.4のNFSを走らせている Unixホストがあるとします。以下のコマンドを使ってこのホストによって エキスポートされている(共有されている)ディレクトリをチェックすることが できます:
showmount -e 172.16.0.4
エキスポートしているディレクトリがわかったら、適当なマウントコマンドを
入力してマウントできます。/mnt
以下にMYDOM_UNIXというサブディレクトリ
を作ってそこにマウントすることをお奨めします。
mount -o rsize=1024,wsize=1024 172.16.0.4:/pub/htmldocs /mnt/MYDOM_UNIX
rsize とwsize はあなたの環境に合わせて変更して下さい。
何か問題があったら http://sunsite.unc.edu/mdw/HOWTO/NFS-HOWTO.htmlの 「NFS HOWTO」でNFSシステムの詳細なことを参照して下さい。