残念ながら,Linux 2.0.xx カーネルの UFS ドライバは FreeBSD をサポートし ていません.FreeBSD の ファイルシステムをマウントしようとしてもエラー メッセージだけが出力されます(実際にはファイルシステムはマウントされて いますが,何もすることができない状態です.)この問題は 新しい Linux カー ネルでは解決されています(バージョン 2.1.87 以降).
Linux 2.0.xx カーネル(xx <= 30)用の別バージョンのドライバを
metalab.unc.edu (かつての sunsite.unc.edu です)
で入手することができます.これは U2FS と呼ばれるもので,最新バー
ジョンは u2fs-0.4.3.tar.gz
です.2.0.31 より新しいバージョン用
(2.1.xx 用ではなく 2.0.xx 用です)のU2FS(ufs-0.4.4.tar.gz
)は
このサイトで入手できます.このサイトには他にも U2FS(と UFS)に
関する情報があります.
それから,U2FS ファイルシステムとBSD ディスクラベルのサポートを有効に して,新しいカーネルを作成します.詳しくは Linux のインストールの章を参照してください. U2FSファイルシステム を使う場合には,UFS ファイルシステムのサ ポートはカーネルから外しても構いません.
新しいカーネルをインストールすれば,以下のコマンドで UFS パーティショ ン(スワップパーティションを除く,FreeBSD の全てのパーティション)をマウ ントすることができるようになります.
mount -t u2fs /dev/hda8 /mnt
バージョン 2.1.87 以降の Linux カーネルを使っている場合には,
mount -t ufs /dev/hda8 /mntというコマンドを使います.バージョン 2.1.112 以降の Linux カーネルでは 以下に示すように
-o ufstype=44bsd
をコマンドに追加しなければなり
ません:
mount -t ufs -o ufstype=44bsd /dev/hda8 /mnt
UFS (および U2FS)ドライバは読み込み専用です.つまり,UFS ファイルシステ ムを読むことはできますが,ここに書き込みはできません.Linux カーネルの バージョン 2.1.112 以降では実験的な読み書き可能なドライバが読み込み専 用ドライバに置き換わっています.バージョン 2.1.127 から FreeBSD パーティ ションへの書き込みがサポートされました.
FreeBSD で ext2fs ファイルシステムをマウントするには,ext2fs をサポー トしたカーネルを構築しなければなりません.どうやってカーネル再構築を行 うかについては, FreeBSD ハンドブック を参照してください.ext2fs をサポートする には,以下の行を新しいカーネルのカーネルコンフィギュレーションファイル に追加します.
options "EXT2FS"
新しいカーネルで起動した後,次のコマンドで ext2fs ファイルシステムをマ ウントすることができます.
mount -t ext2fs /dev/wd0s3 /mnt
FreeBSD からは拡張パーティション内の ext2fs ファイルシステムはマウント できない点に注意してください.
2.2.8 以前の FreeBSD にはバグがあるので,これらのバージョンを使ってい
る場合には,FreeBSD をシャットダウンする前に全ての ext2fs ファイ
ルシステムをアンマウントしなければなりません.ext2fs ファイルシステム
をマウントしたままで FreeBSD をシャットダウンすると,FreeBSD は UFS ファ
イルシステムの sync を行うことができません.その結果,次回の FreeBSD
の起動時にfsck
が実行されることになります.このバグは
umount -a -t ext2fsという行を
/etc/rc.shutdown
ファイルに追加すれば回避すること
ができます.このバグは FreeBSD-3.x ではきっと直されていることでしょう.
(誰かこれを確かめていただけませんか?)