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pppdは/etc/pppでスクリプトを探します。
/etc/ppp/options:
/dev/modem 38400 crtscts modem noipdefault defaultroute idle-disconnect
120
意味:
- /dev/modem
デバイスは/dev/cua1にリンクをはっています。
- 38400 (/etc/rc.d/rc.serialファイルの
spd_vhi
パラメータで)115200に
置き換えられます。
- crtscts ハードフロー制御(hardware handshake)、rts/cts。
Xon-Xoffフロー制御 は使わないで下さい。
- noipdefault
自動的にIPアドレスをアサインする(PPPネゴシエーションでIPを決定)。
- defaultroute これはリンクが確立したときデフォルトルートをpppインターフェースにセット
します。
- idle-disconnect
120秒後にアイドルリンクを自動的に切断(PPP-2.2.0f)。
次にスクリプト'default'(通常使うプロバイダISP)を書きます。
他の接続も行う場合は,各サイト用のスクリプトを別々に作ります。
/etc/ppp/default:
"" ats11=55dtXXXXXXXX CONNECT "" rname: UUUUU sword: PPPPP > ppp
意味:
- ats11=55
ダイアルトーンとダイアルスピードの指定。
- XXXXXXXX
プロバイダの電話番号を入力。
- CONNECT
chatはモデムから'CONNECT'が返ってくるのを待ちます。
- rname:
chatは'rname'を待ち、'UUUUU'を入力します。
- sword:
chatは'sword'を待ち、'PPPPP'を入力します。
'UUUUU' と 'PPPPP'をそれぞれユーザ名とパスワードに置き換えておいて下さい。
ここでは 'rname'と'sword'を使います。はじめの文字が欠落したり大文字/小文字
だったり言語によって違うのでこのようにします(訳注:各自のプロバイダに合
わせて変更します。'rname'ではなく'ogin:'などの場合もあります)。
プロバイダによってユーザー名とパスワードを入力したら'ppp'入力を必要とする
ところもあります。そこでルータプロンプト('>')のラストキャラクタ待ちにします。
"serial line looped back"や"serial line not 8-bit clean
"といったエラーが出たら、まだPPPモードにはなっていません。
/etc/ppp/ppp:
#!/bin/sh
/usr/sbin/pppd connect '/usr/sbin/chat -v -f /etc/ppp/default'
このコマンドは短いスクリプトに書ける程度の長さです。
これでプロバイダに接続できます。/etc/ppp/options
にデバッグパラメータ
'debug'を追加すればpppdが行っていることを監視するsyslogdのログレベルを増やす
ことができます。
/etc/syslog.conf
*.debug /var/log/messages
syslog.confを編集したらこの変更をsyslogd(syslogデーモン)に認識させます。
PIDファイルの位置は適当なディレクトリを書いて下さい。
kill -1 `cat /var/run/syslog.pid`
あるいは
kill -1 `cat /etc/syslog.pid`
接続後'ppp0'インターフェースがあるかを'ifconfig
'で、またデフォルトルート
を 'netstat -r
'でチェックします(プロバイダに接続しています)。
リモートサーバにpingをしてみます(例えばプロバイダのネームサーバに)。
以上で問題がなければ、ネームサーバを/etc/resolv.conf
に登録します。
search your.isp.domain
nameserver x.x.x.x
(訳注:1行目はドメイン名の補完用のアドレスで、2行目はネームサーバ
のIPアドレスです)。
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