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Linux PCI-HOWTO
by Michael Will, michaelw@desaster.student.uni-tuebingen.de
version 0.3d / 1994 August 9

日本語版 履歴
94/05/06 原文 v0.3a を和訳: 森本 淳 (morimoto@lab.imagica.co.jp)
94/08/24 原文 v0.3c を和訳: 森本 淳 (morimoto@lab.imagica.co.jp)
94/09/13 原文 v0.3d を和訳: 森本 淳 (morimoto@lab.imagica.co.jp)
$Id: PCI-HOWTO.sgml,v 1.1.1.1 1999/02/22 19:20:54 baba Exp $
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  Linux と PCI ボードの組合せについて、何が動くのか、そして何が動かな
  いのかに関する情報です。

1. はじめに

  僕も含め、多くの人が、PCI ベースのマシンで Linux を走らせたいと思っ
  ています。どの PCI マザーボード、PCI カードが Linux で動作するのか
  あまりはっきりしなかったので、いろいろと調べ、ちょっと時間をかけ、
  情報をまとめてみました。

  追加すべき情報があれば、メールをください。質問があれば、気軽に聞いて
  みてください。

  文体や文法、言葉が変でもどうかご勘弁。私は英語のネイティブ・スピーカー
  じゃないので、時には間違いを起こすかもしれません。
  注意: 以下の文章において、「オンボード・チップ」とは、拡張カードにで
  はなく マザーボードに直付けされたチップ、という意味です。

2. なぜ PCI か?

2.1 全体の概要

 PC アーキテクチャでは、下記のなかからバスを選ぶことができます。

    ISA
    安価、低速(通常は 8MHz)、標準的、多くのカードが利用可能。

    EISA
    高価、高速。利用できるカードはあまり多くない。

    MCA
    IBM が特許を持っている規格。高速だが、あまり普及していない。

    VESA ローカルバス (VL Bus)
    ISA を基にしており、安価で高速。利用できるカードはあまり多くない。

    PCI ローカルバス
    高価、高速。利用できるカードはあまり多くないが、来るべき標準である。

  ISA+VESA ローカルバスは高いクロックにおいて過去に若干問題があり、さ
  ほど信頼性は高くありませんでしたが、低価格で高性能な点で よく売れて
  います。現在では、ほとんどのマザーボードは安定したものとなっています。

  EISA は信頼性が高いですが、高価です。パワーユーザやサーバ用途は別と
  して、平均的なユーザには向きません。

  PCI は、EISA と同じく特許に占有された規格ではありませんし、EISA 並に 
  (いや、それ以上に)高速であること、64bit 幅のバスであることなどの利点
  があります。これらの点は Pentium マシンでは重要です。

  PCI は、ISA+VESA ローカルバスのように特定のプロセッサに依存していま
  せん。すなわち、i486/Pentium 搭載の PCI ボードと同じように、Alpha プ
  ロセッサ搭載 PCI ボードの Winner-1000-PCI をも使うことができる、とい
  うことです。(もちろん BIOS の中身は違っているでしょうが、ハードウェ
  アはほとんど同じようなものの筈です.)

  PCI ではグルー・ロジックが必要ないので、ボード上にPCI 装置を実装した
  製品を安価に生産できます。

2.2 性能

 Craig Sutphin の Pro-PCI-Propaganda より:

    グラフィックス性能のみの高速化を狙っている他のローカルバス規格とは
    違い、PCI ローカルバスはネットワーク、ディスク、フルモーション・ビ
    デオ、グラフィックス、フル・レンジの高速周辺機器にわたってより優れ
    た性能を発揮し、システム全体におけるソリューションとなります。同期
    的 PCI ローカルバスはクロック 33 MHz で 32bit データを 132 MB/sec 
    で転送可能。アドレス・バスを2倍することによって帯域幅を倍増(264
    MB/s) でき、その際 32bit と 64bit PCI ローカルバス周辺機器間の上位
    /下位互換性は保たれます。プロセッサ非依存なので、PCI ローカルバス
    では I/O 機能の最適化がはかられており、プロセッサやメモリ・サブシ
    ステムとの同時動作が可能です。ハイ・エンド デスクトップ PC のユー
    ザにとって、PCI は高信頼性、高性能、かつ今までになく扱いやすいもの
    です。33 MHz バス・クロックに関する下らない問題はもうありません。
    可変長線形モード、もしくはトグル・モードのバースト転送はリード/ラ
    イト両方で可能で、書き込み性能に依存するグラフィック性能を向上させ
    ます。ローカルバスにおける負荷とクロックの問題を、バスの構成要素の
    レベルで吸収しているので、バッファやグルー・ロジックは排除されてい
    ます。

2.3 オンボード SCSI-2 チップ NCR53c810

  PCI ボードの大変優れた点の一つに、EISA の Adaptec 1742 と同程度に高
  速と言われ、かつそれよりも安価な、オンボードの SCSI-2 チップ 
  NCR53c810 があります。DOS、OS/2 用のドライバが利用可能です。

  Drew Eckard は NCR53c810 ドライバのバージョン 3 をリリースしましたが、
  まだデフォルトのカーネルには含まれていません。Slackware パッケージ 
  2.0 には、同ドライバ用のブートディスクが入っていると言われています。
  バージョン 1.1.19 のカーネルに対するパッチも入手可能ですが、一部分パッ
  チを手作業で当てなければならないところがあります。

  私自身は、Linux 1.1.41 を使っています。上記ドライバは 1.1.41 のカー
  ネルには既に含まれているので、パッチ当てはもはや必要ではありません。
  ある一点以外は、完璧に使えています: その一点とは、ディスクのジオメト
  リを返すシステムコールが LILO の要求を満たしていないという点です。 
  fdisk は問題なく動くのですが、LILO を動かすためには、各パーティショ
  ンのエントリを /etc/disktab に書いてやらなければなりません。
  私の場合はこうなります:

  0x800   0x80    32      64      1006    0
  0x801   0x80    32      64      1006
  0x802   0x80    32      64      1006
  0x803   0x80    32      64      1006

  0x800 は /dev/sda を指します. 0x80 は、これが SCSI デバイスであるこ
  とを示します。0x801 は /dev/sda1、...以下同様です.

  ディスクのジオメトリは、DOS で DPARAM.COM というプログラムを使って調
  べることができます。DPARAM.COM は LILO に付いていますし、SCSI-HOWTO 
  にも入っています. (SCSI-HOWTO は大変興味深い文書なので、一読をお勧め
  します.)

  この問題を除けば、ドライバは完璧にうまく動作していますし、私はデータ
  の1バイトたりとも失ったことはありません。多くの人が、このドライバを
  使って、すでに何ギガバイトものデータを操作しています。

  私は、ISA 版 Adaptec 1542B は人に売ってしまいました :-)

  NCR53c810 チップは、マザーボードに直付けのものもありますし、別売りの
  ものなら 70 ドルぐらいです。アド・オン・ボードも入手可能です。

  NCRパッチ とブートイメージは、
  tsx-11.mit.edu:/pub/linux/ALPHA/scsi/ncr などから入手可能です。 
  Slackware 2.0 の最新リリースでも、NCR チップに関して何か新しくなって
  いる筈です。1.1.41 などのテスト用カーネルにはこのドライバが既に入っ
  ていますから、何らパッチは必要ありません。


  PCI の SCSI について Drew は語っています:

    現在、動作することがわかっている唯一の PCI SCSI カードの選択肢は 
    Buslogic 946 です。同カードの EISA/VESA/ISA シリーズと同様に、
    Adaptec AHA1540 互換と称しています。

    私は現在、Linux の NCR53c810 ドライバを安定動作まで持っていくよう
    作業中です。誰か他の人も、*BSD のどれかについて同じことをしていま
    す。よくマザーボード上に実装されていたりするような高速バスマスタ 
    SCSI アダプタは、多分 BIOS なしのカードで $100 ぐらいです。(オンボー
    ドの NCR チップを持たないような PCI ボードでも、NCR BIOS を持つも
    のは多くあります。)

    これで、出回っている SCSI アダプタの多く(Nexstor, Chaintech, FIC, 
    Gigabyte など)をカバーすることができます。Adaptec は AIC-7770 の 
    PCI インタフェース付き FAST WIDE SCSI 版を出荷しており、AIR が自社
    の Pentium ボードに採用していますが、これを使った SCSI インタフェー
    ス・カードの製品はまだ見たことがありません。Scott Ferris が Linux 
    の AIC-7770 ドライバについて作業中ですが、BSD 系で同じことをしてい
    る人はいないようです。

  Emulux には、自社が特許を持つ FAST WIDE PCI コントローラがありますが、 
  BSD 系や Linux ですぐにサポートされるとは思えません。NCR ベースのコン
  トローラの方が安価で普及していますし(このコントローラ付きのマザーボー
  ドは、SCSI 関係装備なしのマザーボードと大して変わらない値段だったり
  します)、Buslogic のコントローラは Adaptec AHA1540 と互換性がありま
  す。こうしてみると、Emulux のほうを選ぶ人がいるかどうかは疑問です。

  Forex も PCI SCSI アダプタを出荷していますが、詳しいことは判りません。

  James Soutter (J.K.Soutter1@lut.ac.uk) は、以下の FAST WIDE SCSI-2 に
  関する情報を追加してくれるよう言ってきました。

    FAST WIDE SCSI-2 は、しばしば SCSI-3 という誤った名前で呼ばれてい
    ます。これは(Adaptec AHA1542B のような?)普通の FAST SCSI-2 とは違
    い、通常の 8bit バスの代わりに 16bit データバスを用いています。こ
    れにより最大転送速度は 10MB/s から 20MB/s に向上しますが、このため
    には特殊な FAST WIDE SCSI-2 ドライブが必要です。
    FAST WIDE SCSI-2 による性能向上が、必ずしもシステムの速度を改善す
    るとは限りません。ほとんどのハードディスクの内部最大転送速度は 
    10MB/s 以下なので、こういったドライブ1台だけでは FAST SCSI-2 バス
    を活かしきれません。Seagate の 1993年 10月の製品一覧によると、FAST
    WIDE SCSI-2 ドライブのうち1機種(ST12450W)だけが 10MB/s 以上の内部
    最大転送速度を持っており、その他ほとんどのドライブの内部最大転送速
    度は 6MB/s 以下、ST12450W は唯一の例外でした。
    結論として、FAST WIDE SCSI-2 はファイルサーバ市場向けに設計された
    ものであり、シングルユーザのワークステーションの類のシステムでは、
    その恩恵を与れるとは限らないということです。

    マザーボードに SCSI インタフェースを作りつけた PCI システムを買う
    よりは、また、NCR のドライバが安定するのをを待っているよりは、本体
    とは別の PCI ベースの SCSI カードを発注すべきです。Drew によれば、
    現在動作することがわかっている PCI SCSI カードの唯一の選択肢は 
    Buslogic 946 だそうです。このカードは、姉妹製品の EISA/VESA/ISA シ
    リーズと同様に、Adaptec AHA1540 互換と称しています。

    その他の PCI ベースの SCSI コントローラですが、NCR のコントローラ
    の方が安くて普及しているため Linux や BSD の類ではサポートされてい
    ないようだと Drew は述べています。

  私個人的には、NCR ドライバをお勧めします。

  broom@ocean.fit.qut.edu.au (Bradley Broom) によれば:

    Buslogic BT-946C PCI SCSI カードは、このカードに附属する AUTOSCSI 
    プログラムを DOS で動かし、"enable Disconnection" オプションを off 
    にすれば動作します。

  Ernst Kloecker (ernst@cs.tu-berlin.de) 曰く:

    Talus Corporation は NCR SCSI を積んだ PCI ボード用の NS/FIP ドラ
    イバを完成させました。もうすぐ出荷されるでしょうが、恐らくサードパー
    ティーもこれらを買うでしょうし、ドライバを NeXT に寄贈するでしょう
    から、これは手数料程度の値段に落ち着くかもしれません。

  ASUS や J-Bond のマザーボードには NCR チップが付いていますが、すべて
  の PCI マザーボードにこのチップが付いているわけではありません。Drew
  の文章にあるように、他の選択肢を供給しているベンダーもあります。

  NCR のチップは、他のコントローラによってフォーマットされたドライブと
  でも動作します。何の問題も起こらないでしょう。

3. ASUS マザーボード

  heinrich@zsv.gmd.de による、古い ASUS PCI-I-SP3 の詳しい情報:

  o 3 PCI, 4 ISA スロット (3x16, 1x8 Bit)
  o CPU 用の ZIF ソケット
  o 72pin SIMM ソケット4個 (最大 128MB)
  o Award BIOS を Flash EPROM で実装
  o オンボードに NCR-SCSI, パラレル×1、シリアル×2 (FIFO 付き)、 
  AT-Bus, フロッピードライブ・インタフェースを実装

  このボードのキャッシュは、同価格帯のボードほとんどと同じく、 
  write-through あり、write-back なしのタイプです。(大した問題ではない
  でしょう。性能の 3% 程度?)

  この BIOS は DOS/Windows ではドライバの追加なしで SCSI ドライブをサポー
  トできていますが、ドライバを追加することにより、DOS/Windows(ASPI),
  OS/2, Windows NT, SCO-Unix, NetWare (3.11 と 4) において より優れた性
  能を発揮するといわれています。

  Gert Doering (gert@greenie.muc.de) は、オンボード SCSI チップ用の 
  SCO Unix ドライバはうまく働かないと言っています。2、3回
  "time dd if=/dev/rhd20 of=/dev/null bs=100k count=500" を実行すると
  カーネルが PANIC すると...

  これに関するトラブルは何人かが経験していますが、その原因は Adaptec 
  の SCSI コントローラの sync negotiation をオンにして使ったからでしょ
  う。このコントローラを使っていて、時たまハングアップするという問題を
  抱えている場合、Adaptec 1542C の BIOS Setup でここをチェックしてみて
  ください!

  ASUS マザーボードの新しいバージョンでは、問題は確実に減少しています。
  ASUS-PCI-I/SP3G と呼ばれていますが、この「G」が重要です。このボード
  には新しいsaturn チップセット・リビジョン 4 が使われており、これに伴
  い、バグは去ってゆきました。Saturn-ZX 相当のチップを用いているので、
  新しい SP3G は完全 PCI 準拠のレベルトリガ、BIOS で設定可能な割り込み
  を持つようになりました。PS/2 マウスポートや EPA 省電力モード、DX4 の
  サポートも備えています。性能は優秀です。ドイツのコンピュータ雑誌 C't 
  7月号には、ASUS マザーボードが最優秀とされたテスト記事が載っています。

4. ビデオカード

  Linux では、#9 GXE Level 12 と ELSA Winner 1000 マザーボードの組合せ
  で何人もがうまくいっています。他には S3 928P も良いようです。

  tldraben@eos.ncsu.edu は以下のカードについて述べています:

  o Diamond Stealth W32 -- テキストモードは動作する。X11 では「ピク
  セルのゴミ」に悩まされる。

  o ET4000/W32 -- 我慢できない. [訳注: スピードが遅い?]

  o #9 GXE Level 13 -- 動作するが、仮想コンソールの切替時におかしく
  なる。Dell から購入する必要がある。

  Genoa Phantom 8900PCI カードはうまく動くようだ。

  Genoa Phantom/W32 2MB は ASUS マザーボードとでは動かない。

  Tseng 3000/W32i チップセットのものはうまく動くようだ。

  Spea-v7 mercury-lite は、XFree86-2.1 以降なら完璧に動作する。
  [訳注: 原文 mecury]

  ATI Graphics Ultra Pro for PCI (2MB VRAM、ATI68875C DAC)は、 
  dem@skyline.dayton.oh.us がこういっているように、素晴らしい性能を発揮
  する: こいつを 1280x1024 の 256 色 74Hz ノンインタレースで使ってると、
  思わず鼻唄が出てしまうってもんだ。素晴らしいね。

  Paradise WD90C33 PCI: jbauer@badlands.NoDak.edu (John Edward Bauer) 
  曰く: X のスクリーンセーバが動くとハングアップする。

  Miro Chrystal 8S/PCI (1MB) S3 -- 問題なし。

5. イーサネット・カード

  ISA 版イーサネット・カードはもちろん動きますが、PCI 版カードに対する
  問い合わせも増えています。数多くの(というか、ほとんどの)イーサネット・
  カードのドライバを書いてきた Donald Becker は下のように言っています:

    From: Donald Becker (becker@cesdis.gsfc.nasa.gov)
    Subject: PCI イーサネット・カードはサポートされているか?

    AMD の PCnet-PCI チップセットは、16ビットの "LANCE" 互換モードなら
    動く*はず*です.
    ASUS 486-66 PCI RSN マザーボードを入手してテストしてみようと思って
    います。うまく行けば、PCnet32 モード用や DEC 21040 用のドライバを
    書くでしょう。これで、PCI イーサネット・カードのほとんどをカバーで
    きる筈です。

     file://cesdis.gsfc.nasa.gov/pub/people/becker/whoiam.html

    を見てみてください.

6. マザーボード

 以下のマザーボードを使ってみた人々の返答:

6.1. ASUS

  o Ruediger.Funck@Physik.TU-Muenchen.DE - 成功、だけど...
  o strauss@dagoba.escape.de - 半分成功、動いた、けど...
  o ut@informatik.uni-kiel.d400.de - 成功。
  o heinrich@zsv.gmd.de - 成功。
  o CARSTEN@AWORLD.aworld.de - 成功。
  o egooch@mc.com - 成功。しかしシリアル・ポートに問題。
  o archie@CS.Berkeley.EDU と友人 - IDE 関係の問題を解決後、成功。
  o Lars Heinemann (lars@uni-paderborn.de) 成功。
  o Michael Will (michaelw@desaster.student.uni-tuebingen.de) 成功。

6.2. Micronics P54i-90

  root@intellibase.gte.com 曰く - 成功。

6.3. Sirius SPACE

  ub9x@rz.uni-karlsruhe.de 曰く - 成功。

6.4. Gateway-2000

  kenf@clark.net - サウンドカード以外は問題なし。サウンドカードは交換
  を考えているそう。
  dmarples@comms.eee.strathclyde.ac.uk - 成功、でも...  
  Robert Logan (rl@de-montfort.ac.uk) - 完璧。
  James D. Levine (jdl@netcom.com) - 完璧。

6.5. Intel-Premier

  grif@cs.ucr.edu - 成功。

6.6. Comtrade Best Buy PCI / PCI48X MB Rev 1.0

  tldraben@eos.ncsu.edu - 動いた。Saturn チップセットにバグがあると信
  じている。

6.7. IDeal PCI / PCI48X MB Rev 1.0

  tldraben@eos.ncsu.edu - PCI48X マザーボードでは動かない。

6.8. CMD Tech. PCI IDE / CSA-6400C

  tldraben@eos.ncsu.edu - 動いた。

6.9. GA-486iS (Gigabyte)

  Stefan.Dalibor@informatik.uni-erlangen.de - 問題あるも成功。

6.10. ESCOM 486dx2/66 (どのマザーボードだろう?)

  ftape ストリーマ (Archive) 以外は完璧に動いた。

6.11. J-Bond マザーボード + i486DX2/66

  Drew Eckhardt (drew@kinglear.cs.Colorado.EDU) - NCR53c810 は(まだ) 
  サクサク動かないが、直そうと作業中です。

7. 成功の報告

7.1. Micronics P54i-90 (root@intellibase.gte.com)

  90MHz Pentium、32M RAM、2次キャッシュ 512KB 装備。素晴らしく、快
  適. (カーネルの再コンパイルには 10 分かかっちゃうんだよ :-)

  マザーボードには以下の装備がついています:
  o  UART - 16550A 高速 UART 2個
  o  ECP - 拡張パラレルポート (enhanced parallel port)
  o  オンボード IDE コントローラ
  o  オンボード・フロッピ・コントローラ

  長所:
  現在 Adaptec 1542CF で Seagate の 1GB ドライブを使っていますが、何の
  問題もありません。グラフィック・カードは ATI Graphics Pro Turbo PCI 
  です。大変、高速。シリアルは TeleBit T3000 モデム との 38400 での接
  続に、オーバランなしについてきます。16M 以上のメモリに対するキャッシュ
  も効きます。 SIMM スロットは3バンク (1バンクにつき SIMM 2枚)で、
  各バンクそれぞれに 64MB まで実装できます (32MB の 72ピン SIMM 使用時)。
  使用しているバンクは、そのソケット全てに SIMM を差さないといけません 
  (私はバンク 0 に 72ピン 16M SIMM を2枚差しています)。CPU ソケットは 
  ZIF タイプのものです。BIOS は Phoenix のフラッシュ・タイプです.

  短所:
  RAM が 192MB まで拡張可能なのに、2次キャッシュは最大 512KB に制限さ
  れている。
  グラフィックス・カードは大変高速だが、現状では Mach64 を活かす XF86 
  サーバがない(あることはあるけど、せっかくのアクセラレータ機能を使っ
  ていないので、ただの SVGA サーバです)。
  オンボード IDE コントローラが動くのかどうか知らない。異なったプラッ
  トフォーム間で使い回しできないような「標準規格」なんてキライなので、 
  IDE ディスクは買いませんでした。そのかわり、Seagate 31200N と NEC
  3Xi を買ったわけです.

7.2. Gateway 2000 P-66 について、zenon@resonex.com 曰く:

  Intel の PCI マザーボードを使った Gateway2000 の P5-66 システムです。
  ISA スロットが5本、PCI スロットが3本です。使っている唯一の PCI カー
  ドは #9 GXE Level 12 PCI カード (2MB VRAM、1MB DRAM) です。このカー
  ドは Dell から購入しました。

  Linux では、80x25 モードでしかグラフィックスを使ってません(1280x1024
  で使う前に、XFree86 の何か改良を待っています)が、DOS/Windows では同
  じカードを 1280x1024x256 で問題なく使っています。
  [訳注: 皮肉? それとも 80x25 モードからしか X が立ち上がらない?]

  他には Etherlink 3C509 Ethernet カード、 Mitsumi バス・インタフェース・
  カード、Adaptec 1542C SCSI インタフェース・カード、そしてシリアル・
  パラレル・ポート・カード(トータルでシリアル3ポートにできるもの)です。

  全部で RAM は 32MB で、Linux、DOS の両方で認識、利用できています。
  バスマウスもあります(Microsoft バスマウスを PS/2 モードで使用)。

  いままで何の問題もありません。

7.3. James D. Levine (jdl@netcom.com)、Gateway 2000

  Gateway 2000 P5-60、Intel Mercury マザーボード、AMI Flash BIOS
  (1.00.03.AF1, (c)'92) 16MB RAM、オンボード IDE コントローラ、ATI AX0
  (Mach32 Ultra XLR) PCI ディスプレイ・アダプタです。

  ハードウェアに関して今まで完全に何の問題もなかったそうですが、彼はま
  だ(アクセラレーテッド IDE ドライバや SCSI サポートなど)一歩進んだこ
  とはなにも試していません。

7.4. ub9x@rz.uni-karlsruhe.de、SPACE マザーボード

  SPACE マザーボード, 8MB RAM、S3 805 1MB DRAM PCI です。NCR53c810 ド
  ライバがないため、ハードディスクは 260MB の Seagate IDE ハードディス
  ク。Linux 0.99pl15 がうまく動いているようです。

7.5. grif@cs.ucr.edu、Intel マザーボード

  60MHz Pentium 搭載の Intel Premier PCI マザーボードのマシンが 17 台以上.

7.6. heinrich@zsv.gmd.de、ASUS マザーボード

  ASUS PCI マザーボード (SP3) の装備:

  o ASUS PCI マザーボード、486/DX2-66、16MB RAM
  o Fujitsu 2196ESA 1GB SCSI-2 ハードディスク
  o Future Domain 850MEX SCSI コントローラ
   (ほとんど Seagates ST01 クローンの安い SCSI コントローラです...どう
    せオンボードの NCR53c810 コントローラのドライバが出るんでしょ.)
  o ATI Graphics Ultra (Mach 8 チップ、ISA バスの古いタイプ)
  o Slackware 1.1.1

  彼はただボードを交換し、カードを差し、ケーブルを繋ぎ、そして全てがパー
  フェクトに動作したそうです。もっとも、彼はまだ PCI カードを1枚も持っ
  ていませんが。

7.7. CARSTEN@AWORLD.aworld.de、ASUS マザーボード

  ASUS PCI マザーボード、486DX2-66、Miro Crystal 8s PCI グラフィック・
  カードを XFree86-2.0 の S3 サーバで使用。オンボードの SCSI チップは
  (Linux 用の)ドライバがまだないため未使用、しかし DOS で使ってみた結
  果では非常に高速だったそうです。互換性には全く問題なし。

7.8. Lars Heinemann (lars@uni-paderborn.de)、ASUS マザーボード

  ASUS PCI/I-486SP3 マザーボード、486DX2/66、16MB RAM(8MB SIMM 2枚)、
  Miro Chrystal 8S/PCI (1MB) S3、SoundBlaster PRO, Adaptec 1542B (ROM
  バージョン 3.20) SCSI ホストアダプタ、ハードディスク2台(Fujitsu
  M2694ESA、Quantum LPS52)、QIC-150 ストリーマ・テープ・ドライブ。
  全く問題なし!

7.9. Ruediger.Funck@Physik.TU-Muenchen.DE、ASUS マザーボード

  ASUS PCI/I-486SP3 マザーボード、486DX2/66、8MB PS/2 70ns メモリ、
  Award BIOS (v 4.50)、Miro Crystal 8s PCI (S3 P86C805, 1MB DRAM) ディ
  スプレイ・カード。

  CPU TO DRAM write buffer: enabled
  CPU TO PCI write buffer: enabled
  PCI TO DRAM write buffer: disabled, 変更不可
  CPU TO PCI burst write:  enabled
  [訳注: BIOS Setup の一部でしょう]

  X Window を起動する前に
    restorefont -r /usr/lib/X11/savefont
  終了時に
    restorefont -w /usr/lib/X11/savefont
  をしないと、X Window から抜けてテキストモードに戻った時、フォントが
  正常に戻らないとのことです。私はこれは XFree86(TM)-2.1 では直るだろ
  うと信じています。
  [訳注: restorefont は svgalib097.tar.gz などに入っています.]

7.10. robert logan (rl@de-montfort.ac.uk)、Gateway 2000

  Gateway 2000 4DX2-66P、16MB RAM、PCI ATI AX0 2MB DRAM (ATI GUP)。
  WD2540 ハードディスク(528MB)、CrystalScan 1776LE 17inch ディスプレイ
  (1280x1024 まで表示可能)。Slackware 1.1.2 (Linux 0.99 pl15f)

  問題ありません。ネットワークには SLIP を使い、Orchid Soundware-32
  利用。NCR のドライバが出来るのを待っています。

  唯一の問題は、彼のハードディスクは Western Digital の高速ドライブで
  あって、PCI の IDE インタフェースならもっと早く動いて然るべきなのに、 
  Linux では そこそこの IDE ドライブ程度の速度しか出ないということです...
  DOS や Windows for WorkGroups では激速なのに。

7.11. archie@CS.Berkeley.EDU と友達、ASUS マザーボード

  Archie と彼の友達は似たような構成です:

  o ASUS PCI-SP3 マザーボード (4 ISA, 3 PCI)
  o Intel 486DX2/66
  o Genoa Phantom 8900PCI カード (友達: Tseng 3000/W32i チップセット)
  o Maxtor 345MB IDE ハードディスク
  o Supra 14.4 インターナル・モデム
  o ViewSonic 6e モニタ(Archie)、NEC Multisync 4fge (友達)
  o Slackware 1.2.0

  オンボード SCSI は殺してあります。まず最初、IDE ドライブに問題があり
  ました: 「まず、IRQ14 が ISA と PCI のどちらのバスから来るかを選択す
  るジャンパがボード上にありました。マニュアルには、PCI の INTA に接続
  する例がありました。うーん、ぼくらは例の通りにやったんです... でもそ
  れから、IDE ドライブは動かなってしまいました(IDE コントローラはオン
  ボードの奴です)。また動くようにするため、さんざん悩んで、このジャン
  パの件まで戻ってきました。IDE コントローラが IRQ14 か何かを使ってい
  るのでしょうか? これはマニュアルのどこにも記載されていません。
  この他にもいろいろマシンのケツを蹴っ飛ばしてみた結果、今は X Window、
  モデムなどうまく動いているようです。(Supra モデムの場合、setserial 
  を使って COM ポートに 16550A が使われていることをカーネルに教えてや
  らなければいけません。Slackware なら /etc/rc.d/rc.serial です)」

7.12. Michael Will、ASUS-SP3 486 (古い方)
  
  以下の組合せで使いました:

  o ASUS PCI-SP3 マザーボード、486DX2/66、16M メモリ
  o NCR53c810-SCSI-II チップ で Seagate の 1GB SCSI II ディスク 
    Wangtec テープドライブをドライブ
  o ATI-GUP PCI Mach32 グラフィックスカード、VRAM 3MB、
    XFree86(tm)-2.1.1 が完璧に動作
  o Linux 1.1.27 カーネル + NCRパッチ rev. 3

  ディスクのジオメトリ取得のシステムコールが正確に動かない点を除いては
  完璧に動作。この欠点のため、現在は LILO が使えず、fdisk ではパラメー
  タを手入力する必要あり。

7.13. kenf@clark.net、Gateway 2000

  彼は Gateway 2000 を、サウンドカード以外は(どのカードなんだろう?)問
  題なく使っています。彼はそのサウンドカードを純正の SoundBlaster と交
  換したらしく、これでうまくいくことを願っています。

7.14. Joerg Wedeck (jw@peanuts.informatik.uni-tuebingen.de)、ESCOM

  ESCOM 製の 486DX2/66 マシン(どのマザーボードだろう?)、オンボード IDE
  コントローラ付き、オンボード NCR SCSI チップなし(!)。ISA 版 Adaptec
  1542CF SCSI コントローラ・カード、Spea v7 Mercury Lite グラフィック
  ス・カード(S3, PCI, 1MB)、SoundBlaster 16、Mitsumi CDROM(標準速)。
  Archive ストリーマ・ドライブ以外は問題なく動作。Spea-v7 は 
  XFree86-2.1 にしてから動作は完璧。

7.15. ut@informatik.uni-kiel.d400.de、ASUS マザーボード

  ASUS-PCI マザーボード、AMD486dx40 (でも実際には 33MHz 動作?!) 彼の 
  ISA-ET3000 Optima 1024A ISA はうまく動作。

8. 問題の報告

8.1. hschmal@informatik.uni-rostock.de と SCSI-PCI-SC200

  この方からは、このカードを Pentium ボードに差してから Linux がブート
  しなくなったという報告を受けました。まず私が思ったのは、このカードは
  サポートされていないのではないか、ということです。

8.2. dmarples@comms.eee.strathclyde.ac.uk、Gateway 2000

  Gateway 2000 4DX2/66 PCI、ATI Graphics Ultra Pro IDE (製造元は
  はっきりしない)

  IDE カードを ISA 互換モードで使っている限りは、うまく動きます - DOS 
  のプログラムで PCI モードに切替えるととても早く動作するのですが...
  Linux ではそんなに早くなりません。パッチが欲しいところです。

8.3. cip574@wpax01.physik.uni-wuerzburg.de (Frank Hofmann)、ASUS マザー
     ボード

  彼は ASUS マザーボードを 16MB RAM、ISA 版の S3 928 グラフィック・カー
  ド、オンボード IDE コントローラと Seagate ST4550A ハードディスクで使っ
  ていて、最新の Linux カーネルに関して何の問題もなかったそうです。

  彼の問題というのは:

    X を使っていると、昔使っていたようにはマウスが反応しない。実際のマ
    ウスの動きに遅れて付いてきて、早く動かすと飛んでしまう。この件は前
    に Linux のニュースグループ(どれだったかは忘れてしまった)で議論さ
    れていて、オンボード・シリアル・インタフェースの 16550 シリアル・
    チップのせいだったように思う。

  16550 のスレッショルドを減らせば良くなると思う。setserial へのパッチ
  としてどこか(の ftp サイト)にあったと思うが、私は場所は知らない。

8.4. axel@avalanche.cs.tu-berlin.de (Axel Mahler)、ASUS マザーボード

  マザーボード: ASUS PCI/I-486SP3(Award BIOS バージョン 4.50)
  メモリ: 16MB
  グラフィック・カード: Genoa Phantom/W32 2MB for PCI
  SCSI: オンボード NCR チップは使用禁止。
        Adaptec AHA-1542CF (BIOS v2.01)
  SCSI機器: IBM 1.05GB ハードディスク
            Toshiba CD-ROM (XM4101-B)
            HP DAT-Streamer (2GB)

  ファイルシステムを作成した時、mke2fs (0.4, v. 1.11.93) がハングし、
  インストールが不可能だった。Genoa Phantom/W32 2MB PCI を ELSA Winner
  1000 2MB PCI に交換したら、完璧に動作するようになった。古い Eizo
  VGA-ISA に差し替えてみてもうまく動作したので、問題は Genoa の PCI カー
  ドだろう。

8.5. Frank Strauss (strauss@dagoba.escape.de)、ASUS マザーボード

  ASUS SP3 マザーボード、i486DX2/66、オンボード NCR53c810 を殺して ISA 
  バスに Adaptec 1542B を差し、ハードディスクを2台接続(200MB Maxtor、 
  420MB Fujitsu)。SyQuest 88MB、Tandberg ストリーマ。ELSA Winner 1000
  PCI グラフィック・カード(1MB VRAM)。ISA バスに SoundBlaster Pro (IRQ
  5)。オンボード IDE インタフェースは無効、オンボードのシリアル、パラ
  レル、フロッピーインタフェースは有効。

  リセットした後、マシンがときどきハングする(ソフトウェア・リセットで
  もハードウェア・リセットでも同じ) - Adaptec やサウンド・カードを差し
  ていない時でも起こるので、これらには関係ないでしょう。でもひとたび動
  けば(そして ELSA WINNER 1000 PCI のメッセージが出れば)、大丈夫です。

  シリアルポート2個については、当然 16550 が検出されるのですが、
  V42bis でメールボックス関係のセッションにおいてひどいデータの取りこ
  ぼしがあります。ハードウェアに問題があるんじゃないかな...

  CPU から PCI へのバースト転送は、DOS、MS-Windows ではうまくいってい
  るようです。

  Linux 0.99 pl15 ではうまく動きません。仮想コンソールを切り替えたとき
  にはめちゃめちゃになり、Ghostview や xdvi のような大きなアプリを起動
  すると SCSI の LED がついたまま(!)の状態で完璧にクラッシュします。
  (大きなデータのヒープ領域を PCI Winner 1000 に転送する時に、大量の 
  CPU→PCI バースト転送が起きているのではないかと私はにらんでいます。)

  CPU→PCI バースト転送を禁止すれば、すべてちゃんと動作しますが、
  Winner 1000 は 1152x846 で 93,000 xstones です。twm での OpaqueMove 
  も、ただひたすら我慢...よりはマシに動きます :-)

  まず DOS で、SATURN.EXE というバースト転送をオンにするプログラムを動
  かしてから Linux をスタートさせると ハングしないそうです。

  こういった問題は、Adaptec SCSI アダプタの sync negotiation をオフに
  すれば解消できる、と誰かが述べていました。これが Adaptec 1542B でも
  できるかどうか私は知りません...が、できると思います。

  CPU→PCI バースト転送での性能は 95,000 xstones ということなので、バー
  スト転送なしでいくことを、彼はそんなに重大なこととは考えていません。
  彼の唯一の問題は、本来なら横 1280 ピクセルなど 1024 ピクセル以上の横
  解像度を出せるはずの Winner-1000 が、1152x900 にすらできず、縦の解像
  度 816 ピクセルに甘んじていて性能が無駄になっているということです... 
  もっとも、これは PCI には関係ない問題でしょう。XFree86-2.1 ではこれ
  は解消されるでしょう。

8.6. egooch@mc.com、ASUS マザーボード

  o マザーボード: ASUS PCI/I-486 SP3
  o メモリ: 16MB (4MB SIMM 4個)
  o 486DX/33 CPU
  o BIOS Ver. 4.50 (12/30/93)
  o フロッピードライブ: 2基 (1.2MB、1.44MB), ASUS オンボード・フロッピー・
    コントローラ使用
  o SCSI: WD7000 SCSI コントローラと Adaptec 1542CF を試験、両方とも動
    作。
  o SCSI 320MB ハードディスク2基
  o SCSI NEC84 CDROM ドライブ
  o SCSI QIC150 Archive テープドライブ
  o Tseng ET4000 ISA グラフィックカード
  o PAS16 サウンドカード
  o Printer attached to on-board ASUS parallel port
  o プリンタ: ASUS のオンボードのパラレル・ポートに接続

  彼はまだ PCI スロットには何も差していませんが、PCI ビデオカードを買
  いたいそうです。現在 WD7000 SCSI コントローラを使っていますが、ドラ
  イバが出来しだいオンボードの NCR チップに替えるとのことです。

  すべてが完璧に動作しています - ただ、14.4K のモデムを接続した1番目
  のシリアルポートが、モデムの抜き差しをした後に ときたまハングします。
  彼は、この問題は ASUS マザーボードに特有のものではなく、むしろ 
  SMC-LSI デバイスと 16550UART に関するバグであると言っています。2番
  目のポートに繋いだ Logitech のシリアルマウスは快適に動いています。

  16550 のスレッショルドをマウス・ポート用に落せば解決しますが、これは 
  setserial に特別なパッチを当てないと出来なかったはずです?。私はまだ
  情報を持っていないので、もっとご存知の方は連絡をください!

8.7. Stefan.Dalibor@informatik.uni-erlangen.de / GigaByte

  o マザーボード: GigaByte 製 GA-486iS、256KB 2L キャッシュ、i486DX2
  o BIOS: AMI, 93/8
  o SCSI: オンボード NCR チップは無し、Adaptec 1542C を使用
  o ビデオ: ELSA Winner 1000
  o Linux 0.99pl14 + SCSI-Clustering-Patches / Slackware 1.1.1

  すべてうまく動いているようですが、彼はネットワーク、プリンタ、ストリー
  マについてはまだ試していない。Clustering-patch を当てる前までは、
  find プログラムによるハングアップという問題があったが、もはやこの問
  題は存在しない - 多分、古いカーネルのバグなのでしょう。

  ELSA-Winner-1000 が時おりハングする。画面にとても奇妙な模様が出たり
  するが、リブートしない限り直らない... ディーラーによると ELSA カード
  のバグだということだが、製造会社の方は、その問題は解決済みと言ってい
  る。このバグは再現性がないので、打つ手がない。

  文書処理に使い込んでみた(emacs, LaTeX, xfig, ghostview)が、マシンに
  入っているものはみんな非常にうまく動作しているようだ。応答性は驚くほ
  どよく、彼が仕事で使っている、3〜4 倍は高価な Sun とほとんど違いがな
  い...

  BIOS の PCI 関係のサポートがいまいちなので? CPU から PCI のバースト
  転送は、依然として禁止したままである。

8.8. Tom Drabenstott (tldraben@eos.ncsu.edu) with Comtrade / PCI48IX

  PCI48IX Rev. 1.0 のマザーボード(製造元不明、ドキュメントのコピーライ
  トは "TMC")。BIOS の PCI サポートはいま一つ。

  E-315E Super IDE UMC (863+865) ISA コントローラ・カード(マルチファン
  クション・コントローラ・カードです)に問題があり、DOS や OS/2 ではう
  まく動くが、Linux では動かない。

9. 結論

  私は、新しい ASUS 486 PCI-SP3G マザーボード(saturn チップセット 
  rev.4 使用)と、2M VRAM の PCI-ATI-GUP Mach32 カードに完全に夢中です。 
  XFree86(tm) 3.1 用の、mach64 サーバの linkkit も入手可能なようですが、
  安定動作して使いやすくなるのがいつごろになるのか、私は知りません。
  (この件に関しては、davem@eden.rutgers.edu に聞いてください.)

  saturn チップセット rev. 2 を用いた ASUS-SP3 マザーボードに関する問
  題のほとんどは、Adaptec SCSI コントローラの "sync negotiation" を 
  off にすれば解決する、と誰かが述べていましたが、今となっては、オンボー
  ドの NCR53c810 ドライバの方を使うべきでしょう。

10. 感謝

  これらの情報は、以下の方々の電子メール、そして3本の news 投稿から集
  めたものです。

  CARSTEN@AWORLD.aworld.de, dmarples@comms.eee.strathclyde.ac.uk,
  drew@kinglear.cs.Colorado.EDU (Working at the PCI-NCR53c810-Driver),
  duncan@spd.eee.strathclyde.ac.uk, fm3@irz.inf.tu-dresden.de,
  grif@ucrengr.ucr.edu, heinrich@zsv.gmd.de, hm@ix.de (iX-Magazine),
  hm@seneca.ix.de, kebsch.pad@sni.de, kenf@clark.net,
  matthias@penthouse.boerde.de,
  ortloff@omega.informatik.uni-dortmund.de,
  preberle@cip.informatik.uni-erlangen.de, rob@me62.lbl.gov,
  rsi@netcom.com, sk001sp@unidui.uni-duisburg.de,
  strauss@dagoba.escape.de, strauss@dagoba.priconet.de,
  ub9x@rz.uni-karlsruhe.de, ut@informatik.uni-kiel.d400.de,
  Stefan.Dalibor@informatik.uni-erlangen.de, tldraben@eos.ncsu.edu,
  mundkur@eagle.ece.uci.edu, ooch@jericho.mc.com,
  Gert Doering (gert@greenie.muc.de), James D. Levine (jdl@netcom.com),
  archie@CS.Berkeley.EDU とその友人、kenf@clark.net.

11. copyright/legalese

  (c) Copyright 1993, 1994 by Michael Will. 個人的利用に限る.
  (michaelw@desaster.student.uni-tuebingen.de).

  (雑誌のような)商業的印刷には、著者 Michael Will の特別許可が必要です。
  電子メール、もしくは電話 +49-7071-67551 で連絡してください。

  商品名は各社の商標です。この文書の情報は無保証です。

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