このドキュメントでは、Linux を使って ADSL サービスを受けるために必要な サービスの依頼方法、機材の設置方法と設定方法を解説します。
ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Loop)は高速なインターネット・アクセス技術 で、電話で使用している「より対銅線回線」(電話と同じ線です)を使います。回線適応 変調方式を使い、アメリカの 80% 近くの電話で利用できるように設計されて います。接続速度は、384kbps から 1.5 Mbps で、通常は上り、下りに異なった速度 を使用します(それで " 非対称 " と呼ばれています)。 ADSL で ISP(インターネット・サービス・プロバイダ)へ直結した専用線が実現 できます。
ADSL は、マシンが 5 - 30 台の小規模な事業所(いわゆる SOHO )や、帯域 を広げるためにお金を使えるハイエンドな Linux ユーザにぴったりのサービスです。 それほど広くない帯域を使うサーバの接続から、ビデオを流す用途まで利用できます。 ISDN と T1 サービスの中間あたりをターゲットにしていて、T1 に近い速度を 提供しながら、T1 ほどコストをかからずかつ利用しやすいように設定されています。 また ISDN サービスで生じるような回線設置の遅れや基本使用料が更にかかることは ありません。
このドキュメントでは、まず ADSL サービスの解説から始めます。各社から提供 されている様々な ADSL サービスと、そのサービスを実現しているしくみについて お話します。次に ADSL サービスを申し込むに当たって必要になることをまとめます。 もちろん Linux へのつなぎ方や設定方法の解説もします。さらに FAQ や興味あるリンク と用語解説も付録として載せてあります。
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この FAQ の最新版は、 http://www.sushisoft.com/adsl/から取って こられます。