仮想サービスの設定はそんなに難しいものではありません。しかし基礎的な 事柄に加えてそれ以上の知識も必要とされます。このドキュメントではLinuxマシン の設定の仕方については取り扱いません。
このドキュメントを理解するには以下述べるドキュメントの内容にちゃんと 慣れ親しんでいるものと仮定します。
仮想サービスの目的は複数のネットワークカードを使わないで複数のIPアドレスを 単体マシンに認識させるというものです。IPエイリアスはカーネルオプションで、 このオプションは各ネットワークデバイスに一つ以上のIPアドレスを割り当てるよう にするためのです。 カーネルはバックグランドで各IPアドレスを高速にスワップすることにより多重送信 (multiplexes)を行います。ユーザーにとってはひとつ以上のネットワークカードがあ るかのように見えるわけです。
この多重送信(multiplexing)によってwww.domain1.com, www.domain2.com
などと
いった複数のドメインをひとつのドメイン程度のコストで運営できます。
残念なことに多くのサービス(ftp, web, mail)はそのままではこの複数のドメイン
で使えません。それらを適切に動作させるためには、設定ファイルとソースコードを
修正しなくてはなりません。このドキュメントは仮想マシンのセッティングにおいて
その修正をどのように行うか解説しています。
デーモンも同様に仮想サービスの機能を提供するために必要です。 今回使うデーモン(virtuald)のソースは、この後ドキュメント中に出てきます。
パッケージがアップデートされたり設定の変更があった時に、このドキュメントを
拡張します。このドキュメントで、はっきりしないなどの不具合がありましたらその
提案や質問などをメールに書いて送って下さい。またコメントはできるだけはっきり
と、どこの章がわかりにくいかを明記して下さい。その結果著者がHOWTO全文に目を
通さずにすみます。サブジェクトにはVIRTSERVICES HOWTO
と書いて送っていた
だくことも大切です。その他のメールは個人用となります。個人用メールを読まず
せっかく送ったメールも処分してしまうかもしれないので十分注意して下さい。
このドキュメントで著者が提示した例はほんの一例にすぎないので、そのままコピー して使わないで下さい。読者各自が自分の環境にあうように書き換えておいて下さい。 もし何か問題がありましたら著者までメールを送って下さい。その際メールには ちゃんと設定ファイル、エラーメッセージを書いてくだされば、ちゃんと目を通して その解決などの提案をメールで返事します。
V1.0 初期バージョン
V1.1 Virtual Web Sectionのエラー更新
V1.2 日付の更新
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(和訳文を付けておきますが、正式な著作権は英語の原文に従います)
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