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9. ケーブルと接続方法

ハンダごてを握ったことがある人ならば、2 台の Linux マシンを接続するた めのケーブルも簡単に自作できます。以下に示す結線図が参考になるでしょう。

9.1 シリアル用クロスケーブル

全てのクロスケーブルが同じわけではありません。多くのクロスケーブルは、 適切な信号が来ているとコンピュータに思わせて、送信と受信のデータを入れ 替えるような細工をしています。この種のケーブルでも動作しますが、 この場合はハードウェアフロー制御よりも効率が悪い(XON/XOFF を使った) ソフトウェアフロー制御を使わなければいけません。以下に示す配線なら 2 台のマシンの間で最適な信号のやりとりができ、ハードウェア(RTS/CTS を使っ た)フロー制御も可能です。

ピン名称  ピン                              ピン
Tx Data    2  -----------------------------  3
Rx Data    3  -----------------------------  2
RTS        4  -----------------------------  5
CTS        5  -----------------------------  4
Ground     7  -----------------------------  7
DTR        20 -\---------------------------  8
DSR        6  -/
RLSD/DCD   8  ---------------------------/-  20
                                         \-  6

9.2 パラレルポート用ケーブル(PLIP ケーブル)

PLIP プロトコルを使って 2 台のマシンを接続する場合、以下に示すケーブル を使えば、どんな種類のパラレルポートでも接続できます。

ピン名称   ピン           ピン
STROBE      1*
D0->ERROR   2  ----------- 15
D1->SLCT    3  ----------- 13
D2->PAPOUT  4  ----------- 12
D3->ACK     5  ----------- 10
D4->BUSY    6  ----------- 11
D5          7*
D6          8*
D7          9*
ACK->D3     10 ----------- 5
BUSY->D4    11 ----------- 6
PAPOUT->D2  12 ----------- 4
SLCT->D1    13 ----------- 3
FEED        14*
ERROR->D0   15 ----------- 2
INIT        16*
SLCTIN      17*
GROUND      25 ----------- 25

注意:

警告: 配線を間違えた PLIP ケーブルを使うとコントロールカードが破壊 されるかもしれません。 全ての配線をダブルチェックして、将来の不要 な手間や頭痛のタネが無くなるように、十分注意して配線してください。

長い PLIP ケーブルでも使えるかもしれませんが、これはできるだけ避けるべ きです。仕様で許されているケーブルの長さは 1 メートル程度です。 長い PLIP ケーブルを使う時には特に注意してください。というのも、雷や電 線、無線の発信器のような強力な電磁波の発生源がコントローラと干渉し、こ れを壊してしまうことさえあるからです。遠く離れた 2 台のコンピュータを 接続する必要が本当にある場合は、10base2 用のイーサネットカードを使い、 同軸ケーブルで接続すべきでしょう。

9.3 10base2 (細い同軸の)イーサネットケーブル

10base2 は直径約 5 mm の 52Ωの同軸ケーブルを使うイーサネットケーブル の規格です。10base2 でマシンを接続する場合、いくつか覚えておかなければ ならない重要な決まりがあります。まず第一に、ケーブルの 両端に ターミネータを付けること。52Ωの抵抗値をもつターミネータを付ければ、 ケーブルの端に達した信号は反射されずに吸収されます。ターミネータを付け ないとイーサネットは不安定になり、全く使えなくなることもあります。通常、 コンピュータを接続する部分には「T 型」のコネクタを使うので、配線は以下 のような形になります:


 |==========T=============T=============T==========T==========|
            |             |             |          |
            |             |             |          |
          -----         -----         -----      -----
          |   |         |   |         |   |      |   |
          -----         -----         -----      -----

この図のうち、両端にある `|' はターミネータで、 `======'は両端に BNC プラグを付けた同軸ケーブル、`T' は 「T 型コネクタ」を表します。「T 型コネクタ」間の同軸ケーブルと PC のイー サネットカードとの接続の長さは可能な限り短くしましよう。理想的には「T 型コネクタ」から直接イーサネットに接続する形が最善です。

9.4 ツイストペア(Twisted Pair)イーサネットケーブル

2 枚のツイストペアタイプのイーサネットカードを接続したいだけなら、ハブ 無しに直結しても構いません。そのためのケーブルの配線は Ethernet-HOWTO に書いてあります。


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