ハンダごてを握ったことがある人ならば、2 台の Linux マシンを接続するた めのケーブルも簡単に自作できます。以下に示す結線図が参考になるでしょう。
全てのクロスケーブルが同じわけではありません。多くのクロスケーブルは、 適切な信号が来ているとコンピュータに思わせて、送信と受信のデータを入れ 替えるような細工をしています。この種のケーブルでも動作しますが、 この場合はハードウェアフロー制御よりも効率が悪い(XON/XOFF を使った) ソフトウェアフロー制御を使わなければいけません。以下に示す配線なら 2 台のマシンの間で最適な信号のやりとりができ、ハードウェア(RTS/CTS を使っ た)フロー制御も可能です。
ピン名称 ピン ピン
Tx Data 2 ----------------------------- 3
Rx Data 3 ----------------------------- 2
RTS 4 ----------------------------- 5
CTS 5 ----------------------------- 4
Ground 7 ----------------------------- 7
DTR 20 -\--------------------------- 8
DSR 6 -/
RLSD/DCD 8 ---------------------------/- 20
\- 6
PLIP プロトコルを使って 2 台のマシンを接続する場合、以下に示すケーブル を使えば、どんな種類のパラレルポートでも接続できます。
ピン名称 ピン ピン
STROBE 1*
D0->ERROR 2 ----------- 15
D1->SLCT 3 ----------- 13
D2->PAPOUT 4 ----------- 12
D3->ACK 5 ----------- 10
D4->BUSY 6 ----------- 11
D5 7*
D6 8*
D7 9*
ACK->D3 10 ----------- 5
BUSY->D4 11 ----------- 6
PAPOUT->D2 12 ----------- 4
SLCT->D1 13 ----------- 3
FEED 14*
ERROR->D0 15 ----------- 2
INIT 16*
SLCTIN 17*
GROUND 25 ----------- 25
注意:
長い PLIP ケーブルでも使えるかもしれませんが、これはできるだけ避けるべ きです。仕様で許されているケーブルの長さは 1 メートル程度です。 長い PLIP ケーブルを使う時には特に注意してください。というのも、雷や電 線、無線の発信器のような強力な電磁波の発生源がコントローラと干渉し、こ れを壊してしまうことさえあるからです。遠く離れた 2 台のコンピュータを 接続する必要が本当にある場合は、10base2 用のイーサネットカードを使い、 同軸ケーブルで接続すべきでしょう。
10base2 は直径約 5 mm の 52Ωの同軸ケーブルを使うイーサネットケーブル の規格です。10base2 でマシンを接続する場合、いくつか覚えておかなければ ならない重要な決まりがあります。まず第一に、ケーブルの 両端に ターミネータを付けること。52Ωの抵抗値をもつターミネータを付ければ、 ケーブルの端に達した信号は反射されずに吸収されます。ターミネータを付け ないとイーサネットは不安定になり、全く使えなくなることもあります。通常、 コンピュータを接続する部分には「T 型」のコネクタを使うので、配線は以下 のような形になります:
|==========T=============T=============T==========T==========|
| | | |
| | | |
----- ----- ----- -----
| | | | | | | |
----- ----- ----- -----
この図のうち、両端にある `|
' はターミネータで、
`======
'は両端に BNC プラグを付けた同軸ケーブル、`T
' は
「T 型コネクタ」を表します。「T 型コネクタ」間の同軸ケーブルと PC のイー
サネットカードとの接続の長さは可能な限り短くしましよう。理想的には「T
型コネクタ」から直接イーサネットに接続する形が最善です。
2 枚のツイストペアタイプのイーサネットカードを接続したいだけなら、ハブ 無しに直結しても構いません。そのためのケーブルの配線は Ethernet-HOWTO に書いてあります。