RedHat の起動ディスク boot.img は MS-DOS フォーマットです.ま
た,起動には SYSLINUX
プログラムを使っています.補助ディスク
は Linux の ext2
ファイルシステムです.ループバックファイルシ
ステムをサポートするように Linux カーネルを設定してあれば,これらを両
方ともファイルシステムにマウントし,ハックすることができます:
# mkdir -p /mnt/boot /mnt/supp
# mount -o loop -t msdos boot.img /mnt/boot
# mount -o loop supp.img /mnt/supp
マウントしてしまえば,起動ディスクと補助ディスクに含まれるファイルは
それぞれ /mnt/boot と /mnt/supp にあるファイルとして
操作できるはずです.
mount
のバージョンが古いと -o loop
オプションが使え
ないかもしれないので気を付けてください.このような場合には,明示的に
losetup
コマンドを用いて,それぞれのファイルに対してループバッ
クデバイスを設定してやる必要があります.操作例を以下に示します:
# losetup /dev/loop0 boot.img
# mount -t msdos /dev/loop0 /mnt/boot
補助ディスク等の ext2
ファイルシステムをマウントする際にも,
-t ext2
オプションを明示的に指定する必要があるかもしれません.
しかし,最近の Linux ディストリビューションを使っているならば,このよ
うな心配をする必要はないはずです.
あまりいじり回すつもりがないのであれば,手を抜いてフロッピーのディスク イメージでなく実際のフロッピーディスクを操作してももちろん構いません. ですが時間をかけたくなければ,ループバックデバイスを使う方がよいでしょ う.というのも,本物のフロッピーディスクの読み書きは遅いのですが,ディ スクイメージを使えばこの問題を避けてハックすることができるからです.