EmacspeakのSlackwareセットアップスクリプトは必要な環境変数を
設定しなければならず、またemacsでemacspeak
を起動するスクリプト
もインストールする必要があります。Emacsを学ぶ4回目のチャンスです。
また実際にEmacspeakをはじめて使う時でもあります。EmacsではC-h C-e
でコマ
ンドリストを表示できます。またC-h a
でコマンドを検索できます。キーシーケ
ンスに関する説明はC-h k
です。これらはEmacspeakディストリビューションに
含まれるinfoファイルです。C-u C-h i
でinfoファイルを開けます。
デフォルトパスが表示されているので、これを[BS]キーで消して
(ビープ音が鳴るまで)"/usr/info/emacspeak.info"と入力して下さい。
もしスタンドアローンなinfoプログラムがインストールされている場合は、
info Emacspeak
コマンドを使ってinfoファイルを調べて下さい。
Emacsを実行するコマンドは全て、カーソルを移動した時に関連した情報を話します。 スピーチさせるためのカーソル移動の機能がいくつかあります。 このリストはスピーチコマンドのごく一部を説明していることに注意して 下さい。emacspeakの目的はemacsに関することすべてをスピーチ可能に することと行ったことをスピーチフィードバックすることです。
カーソルを次の行に移動させ、それを読む
カーソルを前の行に移動させ、それを読む
カーソルをつぎの単語に移動させ、それを読む。スペースにカーソルを おくよりも文字のはじめに置いて下さい(これは個人的な意見)。
カーソルを一文字前に移動させ、それを読む。
もし一行以上にわたれば、第一行のみ読む
スピーク行の移動
スピーク行の移動
カレントの行をすべてを話す。カレントの行を聞くのに便利です。
Emacspeakはカレントバッファ、ステータス情報を読み、Emacspeakのステータス変更
を行う為の多くのコマンドを用意しています。
コマンドはあとのセクションで書かれています。これらのコマンドは以下
のタイプに分類することができます。
Emacspeakは情報の多くをリストするように命令します。
コマンド名は共通の前頭詞(prefix)`emacspeak-
'ではじまり、キーマップ
EMACSPEAK-KEYMAPと結びついています。この前頭詞`emacspeak-
'は
`Control e
'でアクセスできます。例えば
Emacspeakコマンドの"emacspeak-speak-line"は
キーマップEMACSPEAK-KEYMAPの`l'と結び付いてキーストロークの
`Control-e l
'としてアクセスできます。
ここではテキストを読むためのコマンドをいくつか述べます。
カレントの文字を音声アルファベット(phonetic alphabet)を使って読みます。
現在の単語を読みます。
カレントの行を読みます。前頭詞は";C-u";で、ポイントから
行の残りを読みます。マイナス記号";C-u -";はポイントされた
行の始めから読みます。voice-lock-mode
がオンの時は音声化されます。
オーディオインデント(audio indentation)が使われている時はトーンを付けて
読み上げます。emacspeak-show-point
オプションがオン
(`M-x emacspeak-show-point'コマンドを参照)の時は口頭ハイライト
(aural highlight)を使ってカーソルポイントの位置を指摘します。
カレントの文を読みます。
カレントウインドウで表示されているものを全て読みます。
ポイントがあるコラムの状態。
dtk-
'で始まっています。
あるいは`Control-e d
'でこれらのコマンドを使うこともできます。
こうして"dtk-set-rate "コマンドはキーマップ
EMACSPEAK-DTK-SUBMAPの`r'に結びつけられます。
まとめると`Control e d r
'と押すことで実行できるということです。
スピーチの中断。 さらにスピーチ出力を生じるコマンドはスピーチバッファには何も残しません。
変数dtk-stop-immediately-while-typing
のトグル状態。
名前を伴う場合はもし真なら入力したようにスピーチする。
Emacspeakオーディオインデントのトグル状態。DECtalkにトーンとして インデントさせる方法を明確にさせます。`speak'の明記は話される初期の スペース数の結果です (訳注:トグル ;同一の操作で二つの状態を交互に切り換えること)
Emacspeakキャラクタエコーのトグル状態(つまりタイプした文字を 繰り返すかどうか)。
Emacspeak ワードエコーのトグル状態(初期値はon)。
Emacspeak ラインエコーのトグル状態(つまり、リターンキーを押したあと 入力したテキストをエコーするかどうか)
句読点ステートをセットする。可能な値は`some', `all', or `none'。
quiet(静止)、talkative(スピーチ状態)間のスピーチデバイスのトグル状態。 emacspeakをロードしたままスピーチさせたくないemacsセッションを 使う場合に便利。
Dectalkのリストア。Dectalkの電源が入れ直された((power cycled) あと使う。
emacspeak のトグル状態 。節によって分けられたテキストの決定、 空白を含む。
dectalkのスピークレート(rate)をセットする。
split capsモード(Toggle split caps mode)。split capsモードでは小文字から 大文字への変換は新しい文字の始まりとして扱われます。これはハンガリー記法 を読む時に便利です。
トグルボイスロックモード(初期値はoff)。ボイスロックモードがonの時、 テキストはタイプした通りに読まれる。
Dectalkファームウェアのバージョンを見つける時に使う。
ボイスロックモードが可能なら、テキストはタイプした通りに音声として 出てきます。以下のようなものです。
voice-lock-comment-personality
でコメントを読む(値が個人名である変数)。voice-lock-string-personality
で文字が話される。voice-lock-doc-string-personality
でドキュメント文字を読む。voice-lock-function-name-personality
で、定義したフォームの関数名、変数名
を読む。 voice-lock-keywords
変数の値の音声タイプで読み上げる。
(訳注:DECTalkなどで
"9 defined void personalities=4 females, 4 male, 1 child)"といったこと)
ヘルプインデックスをC-hで出した時スクリーンが現れますが、Emacspeak はまだそれを読み上げません。読み上げることは " Type one of the options listed or Space to scroll: " だけです。 ここにEmacspeakが話さないメニューを挙げます。
-- begin quote 引用始め You have typed C-h, the help character. Type a Help option: (Use SPC or DEL to scroll through this text. Type q to exit the Help command.) a command-apropos. Give a substring, and see a list of commands (functions interactively callable) that contain that substring. See also the apropos command. b describe-bindings. Display table of all key bindings. c describe-key-briefly. Type a command key sequence; it prints the function name that sequence runs. f describe-function. Type a function name and get documentation of it. C-f Info-goto-emacs-command-node. Type a function name; it takes you to the Info node for that command. F view-emacs-FAQ. Shows emacs frequently asked questions file. i info. The info documentation reader. k describe-key. Type a command key sequence; it displays the full documentation. C-k Info-goto-emacs-key-command-node. Type a command key sequence; it takes you to the Info node for the command bound to that key. l view-lossage. Shows last 100 characters you typed. m describe-mode. Print documentation of current major mode, which describes the commands peculiar to it. n view-emacs-news. Shows emacs news file. p finder-by-keyword. Find packages matching a given topic keyword. s describe-syntax. Display contents of syntax table, plus explanations t help-with-tutorial. Select the Emacs learn-by-doing tutorial. v describe-variable. Type name of a variable; it displays the variable's documentation and value. w where-is. Type command name; it prints which keystrokes invoke that command. C-c print Emacs copying permission (General Public License). C-d print Emacs ordering information. C-n print news of recent Emacs changes. C-p print information about the GNU project. C-w print information on absence of warranty for GNU Emacs. -- end quote 引用終り
aproposコマンドとして"a"をタイプします。
この時読まれるプロンプトは"Apropos command (regexp):" です。
emacsコマンドの中で思いつく言葉をタイプします。例えば"visit"など。
ヘルプシステムはヘルプの第一セクションを表示して別ウィンドウのカーソルを
移動します。この時、話される文章は「Type C-x 1 to remove help window.
M-C-v to scroll the help.」になります。この点においてもC-x o
で別
ウィンドウにカーソルを移動してヘルプテキストを話すコマンドをナビゲーション
として使うことができます。C-x 0
でヘルプウィンドウを閉じます。
help-for-helpの関数を行えば完全なメニューが表示されます。
Raman氏は、Emacspeakの将来のバージョンでユーザーがC-h ?
と入力すれば有効
になるようにすると計画されています。