この章はもともと David E. Smith (dave@bureau42.ml.org) が書いた、 bind 8 の利用に関する章でした。新しい章の名前に対応するように、 少々編集しました。
実はあまりたいしたことはありません。 named.boot の代わりに named.conf を用いることを除けば、 すべてまったく同じです。 bind8 には perl スクリプトが付属してきて、 古いスタイルのファイルを新しいものに変換してくれます。 以下、キャッシュ専用のネームサーバに対する (古い形式の) named.boot を示します。
directory /var/named cache . root.hints primary 0.0.127.IN-ADDR.ARPA 127.0.0.zone primary localhost localhost.zone
bind8/src/bin/named ディレクトリで、 コマンドラインから以下のように入力します (ソース配布を仮定しています。バイナリパッケージには、 このスクリプトは入っていないかもしれません。 その場合どこから入手すればいいかはちょっとわかりません -ed.)。
./named-bootconf.pl < named.boot > named.conf
以下のような named.conf ができるはずです。
// generated by named-bootconf.pl options { directory "/var/named"; }; zone "." { type hint; file "root.hints"; }; zone "0.0.127.IN-ADDR.ARPA" { type master; file "127.0.0.zone"; }; zone "localhost" { type master; file "localhost.zone"; };
これは named.boot
ファイルでの動作をすべて受け継いでいるはずです。
ただし bind8 で新たに拡張された設定オプションを
すべて追加するわけではありません。
以下に、同じ動作をするが多少効率的になっている
named.conf
の完全な例を示します。
// This is a configuration file for named (from BIND 8.1 or later). // It would normally be installed as /etc/named.conf. // The only change made from the `stock' named.conf (aside from this // comment :) is that the directory line was uncommented, since I // already had the zone files in /var/named. options { directory "/var/named"; datasize 20M; }; zone "localhost" IN { type master; file "localhost.zone"; }; zone "0.0.127.in-addr.arpa" IN { type master; file "127.0.0.zone"; }; zone "." IN { type hint; file "root.hints"; };
bind 8 ディストリビューションの bind8/src/bin/named/test ディレクトリに、これと同じものがゾーンファイルの雛形と一緒に置かれています。 ほとんどの人はこれをコピーするだけですぐに使えるはずです。
ゾーンファイルと root.hints
ファイルの書式はまったく同じです。
これらを更新するコマンドも同じです。