パーティション

Red Hat Linux をインストールするパーティションを選択してください。

まず、1 つ以上のディスク パーティションのマウント ポイントを決定します。また、この画面で、必要なパーティションを追加したり、不要なパーティションを削除します。

システムにどのようなパーティションが必要かわからない場合は、『Red Hat Linux Installation Guide』または『Red Hat Linux Reference Guide』のパーティションについての説明を参照してください。

最初の画面では、既存のパーティションが表示されます。パーティションごとに、以下の5 つのフィールドが表示されます。

Mount Point:

このフィールドには、Red Hat Linux のインストール後 (実行時) に、そのパーティションがどこにマウントされるかが表示されます。パーティションが既にあり、"not set" と表示されている場合は、マウント ポイントを指定する必要があります。「編集」を選択するか、パーティションをダブルクリックすると、設定を変更できます。

独自のパーティションを設定する必要がない場合は、次のパーティション設定をお勧めします。

  • スワップ パーティション (最低 16 MB) -- スワップ パーティションは、仮想メモリをサポートします。コンピュータの RAM が 16 MB 以下の場合は、スワップ パーティションを必ず作成してください。これより大きいメモリが搭載されている場合でも、スワップ パーティションを作成することをお勧めします。スワップ パーティションの最低サイズは、コンピュータの RAM と同じサイズか、16 MB にします。この場合、大きい方のサイズを指定してください。

  • /boot パーティション (最大 16 MB) -- /boot にマウントされたパーティションには、オペレーティング システムのカーネルと、その他ブートに必要なファイルが置かれます。ほとんどの PC の BIOS では、アクセスできるハード ディスク ドライブ数に制限があるため、これらのファイルの保存先として小さいサイズのパーティションを作成しておくとよいでしょう。このパーティションのサイズは、16 MB 以下にする必要があります。

  • / (ルート) パーティション (500 MB 〜 1 GB) -- このパーティションのマウント ポイントが、ルート ディレクトリ "/" になります。このパーティション設定では、/boot に保存されるファイル以外のすべてのファイルがルート パーティションに保持されます。500 MB のルート パーティションを作成すると、ワークステーション インストールと同程度のパッケージを、空き容量をほとんど残さずにインストールできます。ルート パーティションのサイズを 1 GB にした場合は、すべてのパッケージをインストールすることができます。

Device:

このフィールドには、パーティションのデバイス名が表示されます。たとえば、hda2 はプライマリ ハード ディスク ドライブの 2 番目のパーティションを示します。

Requested:

Requested フィールドには、パーティションの容量が表示されます。サイズを変更したい場合は、そのパーティションをいったん削除し、「追加」を選択して作成し直す必要があります。

Actual:

Actual フィールドには、パーティションが使用する容量が表示されます。

Type:

このフィールドには、パーティションの種類 (Linux Native、DOS など) が表示されます。

Partitions の画面で設定をしているときに、Unallocated Requested Partition という赤のメッセージ テキストがパーティション名とともに表示される場合があります。未設定のパーティションが存在するというメッセージが表示される主な理由として、そのパーティションの空き領域が少ないことが考えられます。

この問題を解決するには、十分な空き領域があるほかのドライブにパーティションを移すか、パーティション サイズを現在のドライブに適したサイズに変更するか、そのパーティションを削除する必要があります。「編集」を選択するかダブルクリックすると設定を変更できます。

システムのパーティション設定

真ん中の列のボタンは、パーティション設定に使います。これらのボタンで、パーティションの追加、変更、削除を行うことができます。さらに、変更を確定したり、元に戻してパーティション設定を終了するためのボタンもあります。

追加:

追加」ボタンを使うと、新しいパーティションを作成することができます。このボタンを選択すると、マウント ポイント、サイズ、種類などの必要な情報を入力するためのダイアログ ボックスが表示されます。

編集:

編集」ボタンを使うと、選択されているパーティションのマウント ポイントを変更することができます。

削除:

削除」ボタンを使うと、選択されているパーティションを削除することができます。このボタンを選択すると、削除を確認するダイアログ ボックスが表示されます。

リセット:

リセット」ボタンを使うと、それまでに行ったパーティションの設定がすべて元に戻されます。

RAID デバイスの作成:

RAID デバイスの作成」ボタンは、RAID をお使いになったことのある方以外は使わないでください。RAID の詳細については、『Red Hat Linux Reference Guide』を参照してください。

Drive Summaries

このセクションでは、お使いのコンピュータのディスク構成が表示されます。概要を確認するためのセクションなので、ここで変更を行うことはできません。各行には、次のようなフィールドがあります。

Drive:

このフィールドには、ハード ディスク ドライブのデバイス名 (hda、hdbなど) が表示されます。

Geom [C/H/S]:

ハード ディスク ドライブのジオメトリ関連 は、シリンダ、ヘッド、セクタの数を示します。

Total:

このフィールドには、ハード ディスク ドライブの総容量が表示されます。

Free:

このフィールドには、ハード ディスク ドライブの空き領域のサイズが表示されます。

Used:

このフィールドには、パーティションに割り当てられているハード ディスク ドライブの領域のサイズが MB とパーセンテージで表示されます。