複製セットおよび整合性グループ作成の計画
二次ピアにデータを複製するには、その前に「複製セットの作成」ウィザードを使用して複製セットと整合性グループを作成する必要があります。「複製セットの作成」ウィザードでは、複製セットの作成と同時に整合性グループを作成できます。
このウィザードを使用する前に、次のことを行う必要があります。
- 両方のシステムでボリュームが構成されており、データ複製用のポートが有効になっていることを確認します。データ複製の準備のについての指針は、参照 : データ複製作業を参照してください。
- リモートサイトのシステム管理者と調整し、両者がボリューム、複製セット、および整合性グループに互いを補完するプロパティを定義していることを確認します。複製セットと整合性グループの作成についての指針は、複製セットについておよび整合性グループについてを参照してください。
- リモートピアと二次ボリュームの WWN (ワールドワイドネーム) を確認します。これらの WWN は「ボリュームの概要」および「ポートの概要」ページで確認できます。詳細については、ボリューム情報の表示およびポート情報の表示を参照してください。
- ボリューム間で書き込み順序の整合性を維持する必要があるかどうか、または複数のボリュームをグループとして管理する必要があるかどうかを確認します。必要がある場合は、最初の複製セットを作成したときに同時に整合性グループを作成し、その後作成する複製セットを既存の整合性グループに追加します。整合性グループの定義が、追加する複製セットのものと一致していることを確認します。整合性グループの作成についての指針は、整合性グループについてを参照してください。
- 複製セットまたは整合性グループを定義します。
- 複製セットまたは整合性グループに一次の役割を割り当て、リモートサイトのシステム管理者が対応する複製セットまたは整合性グループに二次の役割を割り当てられるようにします。既存の複製セットまたは整合性グループの役割の変更についての詳細は、一次および二次の役割の逆転についてを参照してください。
- 同期と非同期のどちらのデータ複製モードが、使用しているアプリケーションのデータ通信方式に適しているかを判断します。複製モードについての詳細は、複製モードについてを参照してください。
- 非同期モードを選択した場合は、非同期キューパラメータを決定し、パフォーマンスに与える影響を検討します。
- システムが割り当てる入出力動作に対する同期レートの優先順位を、高くするか低くするかを決定します。同期レートを高くすると入出力パフォーマンスの低下につながる場合があります。したがって、低速の入出力動作を維持できる環境であれば、高い同期レートを選択できます。逆に、低い同期レートを選択すると、入出力動作を高速にできます。
- 稼動中のリンクがある場合は常に両方のピアのボリュームを自動的に同期するか、同期動作を手動で起動するかを決定します。自動同期オプションについての詳細は、データ複製操作についておよび複製セットのプロパティについてを参照してください。
- 両方のピアのボリュームを同期するときに、常にボリュームスナップショットを作成するかどうかを決定します。複製セットまたは整合性グループ内でボリュームスナップショットを作成するときのソフトウェアの動作についての詳細は、複製セットのプロパティについてを参照してください。十分なスナップショットリザーブ空間が割り当てられていることも確認する必要があります。詳細はスナップショットリザーブ空間についてを参照してください。
- 非同期モードの複製を選択した場合は、非同期キューおよびそのキューの作成元とするストレージプールの動作を決定します。詳細は複製モードについてを参照してください。
- 複製ビットマップの作成元とするプールを決定します。
関連項目